「冷たい,きれいな水」
◆ はるかアフリカ大陸の西方にあるベルデ岬島でさえ,「羊」のような人々は,正しい羊飼いであるイエス・キリストの声を聞いています。この島のある熱心なカトリック教徒の青年は,カトリックの研究に余念がありませんでした。さらに多くの知識を得たいと考えた彼は,公教要理の特別な課程を受講することにしましたが,「聖なる三位一体」が理解できないことにひどく悩みました。その課程を終了した時,彼は授与された卒業証書を返しました。三位一体の教理に関する司祭の答えに満足できなかったからです。その後まもなく,彼はこの島で真理について知識のあるただひとりの人に会い,三位一体を説明してほしいと頼みました。喜んだそのエホバの証人は,聖者の述べている事柄,たとえばヨハネ伝 14章28節を彼に示しました。定期的な家庭聖書研究が始まり,この青年は昨年,他のふたりの人とともにバプテスマを受けました。「地に平和」大会に出席する特権も得た彼は,「この大会に出席することは,生まれてこの方なまぬるい泥水を飲んでいた人が,コップ一杯の冷たい,きれいな水を飲むようなものです」と語りました。
― エホバの証人の1970年度年鑑より