神は誠実な祈りを聞かれる
● 神が誠実な人々の祈りを聞れるということは,グアドループ島での次の経験からもわかります。体暇開拓者として全時間奉仕に携わっていたエホバの証人のある奉仕者は,キリスト教世界の一宗派の教会員に会いました。奉仕者はその婦人に聖書から証言して,立ち去ろうとしました。ところが婦人は,「どうかお帰りにならないでください。いろいろお尋ねしたいことがあるんですよ。わたしは今の教会でバプテスマを受けてから2年になりますが,聖書について説明してもらったことはないような気がするのです」。そこで,地球と人類に対する神のお目的に関する建設的な話し合いがなされ,その日,婦人はそれまでいだいていた疑問の多くに対する答えを得ました。その人の娘はすでに聖書に関心をいだいており,しかもエホバの証人の集会にも出席していたのです。母親が真理に関心を持っていることを知ったその娘の喜びを想像してください。婦人は自分の娘にこう言いました。「あのエホバの証人が戸口に尋ねてくださった前の日,お父さんとわたしは神のみことばにかんする理解の光を与えうる人をだれかわたしたちにつかわしてくださるよう,ひざまづいて神にお祈りしたのよ。神はわたしたちの祈りを聞いてくださったの。なぜって,そのすぐ次の日,神の証人がふたりわたしたちの戸口に来て,わたしたちがほんとうに必要としていた光をもたらしてくださったんですもの」。そして,こう続けました。「わたしたちが聖書を研究できるよう,約束の日よりももっと前に来ていただきたいとあの人に伝えてもらえないかしら。来週まで待てないわ」。現在,その聖書研究は順調に行なわれており,よい進歩が見られます。
― エホバの証人の1971年度年鑑より