エホバの証人の味方をする司祭
◆ チュニジアに住む,気立てのやさしいある夫婦は,両親や友人,また隣人に入念な証言をしました。その中には家庭聖書研究に応じた人もいましたが,他の人たちは反対し,司祭に協力するまでになりました。
ひとりの幼な友だち(熱烈なカトリック教徒)は,この夫婦をカトリック教会へ復帰させるため,司祭のいるところで討論することを計画して行ないました。討論の最中,司祭はその夫婦の友人に向かって「わたしはカトリック教徒よりもエホバの証人の味方です」と言いました。自分の宗教に愛着を持っていた友人がそのことばに失望したことはいうまでもありません。司祭についていえば,彼はその後再び夫婦に会う機会を得,聖書について話し合いました。司祭は,カトリック教会が歴史上行なってきた事柄やその教え,また不道徳を容認していることなどに賛成していないと卒直に語りました。さらに,「あなたはわたしの上の地位にある人たちのところへ行って,あなたがなぜ教会を離れたかを話すべきです。彼らがそれを聞くのは実際当然のことなのです」と言いました。話合いの最後に司祭はその夫婦に祝辞を述べ,「聖書はほんとうに神のことばですか」と題する本を求めて,読後感をふたりに話すと約束しました。
夫婦は真理がどのように勝利を収めるかを見て喜んでいます。また次の地域大会でバプテスマを受ける用意をしています。
― エホバの証人の1971年度年鑑より