ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 目72 12/8 3–4ページ
  • 人類は生き残るには,あまりにも人間的ですか

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 人類は生き残るには,あまりにも人間的ですか
  • 目ざめよ! 1972
  • 関連する記事
  • 生存の希望は問題に直面する
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1961
  • 『見よ! 私は凡ての物を新しくする』
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1959
  • 神が全地の王となる時
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1964
  • 人間を自由にする真理を見出す
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1960
もっと見る
目ざめよ! 1972
目72 12/8 3–4ページ

人類は生き残るには,あまりにも人間的ですか

「率直な誠実さがあれば,われわれ人間は,人類の終わりに臨んでいるという,またわれわれがあまりにも人間的であるために,人類の生存の問題が解決されないという奇妙な可能性に直面せざるを得ない」。これは,アメリカの著名な著述家であり編集者のひとりであるR・H・ローベールが20世紀にはいって60年目の終わりごろに書いたことばです。

1971年5月には,約800人のオーストラリアの科学者が,また1972年1月には科学者と産業経営者のグループである「ローマ・クラブ」が同様な不安を表明しました。同じころ,英国の科学者たちはエコロジー誌の中で,「われわれは,へたなことをして絶滅に陥るおそれがある」と,警告しました。

人間の生存そのものを脅かすように見えるそのジレンマの原因はどこにあるのでしょうか。中には,人間の生物学上の性質に欠陥があるとか,人間の精神と肉体は自分を死に運命づけるようにできている,と唱える人がいます。他の人びとは,それはまちがいであると言い,問題は,自由企業,国家主義,そして戦争という“聖牛”にあると主張します。オーストラリアの科学者たちが指摘したある地域での人口過剰,環境汚染,天然資源の枯渇などの要因と同じく,それらの“聖牛”も確かにその問題に関係があります。

人間自身の理論は解決策を提出することができません。なぜなら,人間が解決するには問題はあまりにも大きいからです。地上の幾百種もの生物が絶滅したように,また絶滅しつつあるように,人類は絶滅に向かっていると,人間は結論するかもしれません。ある人びとはすでにそう考えています。確かに,人間が自らの道を変えるという望みはなさそうです。しかし,人間がこの地上にどのようにして存在するようになったかを忘れないようにしましょう。人間は自らを作り出したのでもなければ,下等の生命または動物から進化したという証拠も全くありません。人間は,全宇宙の創造者によって地上に置かれたのです。なすがままにまかせておけば,人類は絶滅するかもしれません。しかし創造者はそのようなことが生ずるのを許されません。

神は地球と人間を創造され,両者の運命に関心を持っておられます。神のことば聖書は,神はこの地球を「いたずらに」創造されたのではなく,「これを人のすみかに造られた」と述べています。また神はみことばの中でこの地球に関するご自分の目がなんであるかを告げるだけでなく,さらにこう保証しておられます。「わが口から出る言葉も,むなしくわたしに帰らない。わたしの喜ぶところをなし,わたしが命じ送った事を果す」― イザヤ 45:18; 55:11,口語。

では,人間は生き残るには「あまりにも人間的」ですか。人間が『神の像に,そして神にかたどって』作られているのにどうしてそのようなことがありうるでしょうか。最初の人間は,永遠に,しかも楽園の状態の下で生きる可能力を有し,神にそむいた場合にのみ死ぬはずでした。したがって人間には,精神的にも,肉体的にも,感情的にも,また道徳的にも永遠に生きる可能力があったのです。―創世 1:26,27; 2:16,17。

では世界はなぜこれほどまでに混乱しているのでしょうか。人類が絶滅の脅威にさらされているように見えるのはなぜですか。それには二つの基本的な理由があります。そしてその二つは密接な関係にあります。その理由の一つは,人間が神にそむき,自分で自分の道を定めるよう選んだということです。ところが人間には,自らの歩みを定める権利も能力もありません。(エレミヤ 10:23)そのことについてはこう書かれています。「神は人を正しい者に造られたけれども,人は多くの計略を考え出した」。(伝道 7:29,口語)人間の創造者そして設計者であられるかたの表明された意志にさからって歩むとき,人間には必ず問題が生じます。それはちょうど,製造会社から与えられた指示を無視して複雑な機械を操作しようとするときに問題が生じるのと同じです。―ホセヤ 8:7。

人間の将来が非常に不吉に見える2番目の基本的な理由は,人類のほぼ全体を欺いた,目に見えない「この世の君」のためです。一方ではその者は,誠実な人びとのりっぱな努力を挫折させ,他方では,利己的な人々をそそのかして,彼らの計画を行なわせているのです。その者はほかならぬ,「この事物の体制の神」であり,「空中の権をもつ君,すなわち,不従順の子らの中に今も働いている霊」なのです。その者は『大なる竜…悪魔と呼ばれ,サタンと呼ばれたる…古き蛇』と言われています。神を信じない人間は,その者の手中にある手先です。―ヨハネ 12:31。コリント後 4:4,新。エペソ 2:2,口語。黙示 12:9。

利己的な人間が自らの生存を盲目的におびやかしていても,人類が生き残ることは確実です。なぜなら創造者エホバ神は,人間の生存に深い関心を持ちそのことについて何らかの処置を講ずることができ,また実際に講じられるからです。しかも,ごく近い将来にそのことをなさるのです。

何をなさるのですか。神のみことばは,この世代に当てはまる預言の中でこう述べています。「地を滅ぼす者どもを滅ぼす」時が到来します。今,地を滅ぼしている人びと自身,「全能の神の大なる日の戦闘」ハルマゲドンにおいて滅ぼされるでしょう。―黙示 11:18,口語; 16:14,16。

さらに神は,この地を住むのにふさわしい場所にすると約束しておられます。『水が海をおおっているように,全地は神を知ることで満たされるであろう』,『人びとはもはや戦争のことを学ばず,自分自身のぶどうといちじくの木の下に坐すであろう』,また『死,悲しみ,叫び,痛みさえなくなるであろう』。創造者はこの地を,ご自身の恥辱ではなく,ほまれとなる場所にするよう定めておられます。―イザヤ 11:9。ミカ 4:1-4。コリント前 15:25,26。黙示 21:4。

人類は,生存するには「あまりにも人間的」すぎるということは決してありませんし,世界に見られる混乱をすべて,人間の生物学的性質のせいにすることはできません。このことの真実性は,現在のような状態の下にあっても,平和と一致のうちに生活している150万人を数えるエホバのクリスチャン証人によって実証されつつあります。彼らの間では,友情が争いにとって代わり,兄弟愛が貪欲にとって代わりました。創造者はそれらの人びとをもって,『義の住む新しい地』を開始されるでしょう。―ペテロ後 3:13。

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする