ビタミンの研究
● 最近,3人のカナダの研究者は,ビタミンCがカゼの予防と治療にきくというリヌス・ポーリングの説の真偽をためす実験について報告した。ふつう1年に1回カゼを引くという患者1,000人が選ばれ,そのうちの半数には毎日1,000ミリグラムのビタミンCを投与し,患者がカゼを引いたと思われる時には4,000ミリグラムのビタミンCが与えられた。残りの半数の人々には気休め薬が与えられた。ビタミンCを与えられたグループの場合,気休め薬を与えられたグループにくらべて,カゼで寝込んだ日数が30%も少なく,またカゼを引いた回数も少なかった。研究者のひとりは,「ビタミンCをこのように大量に投与することにはある種の明確な効果があると思う」と述べた。