盲人にも『汚染は見あたらなかった』
◆ アメリカ,ワシントン州に住む19歳のある大学生は,生来の盲人ですが,エホバの証人とともに聖書研究を定期的に行なって喜びを得てきました。彼は,その聖書研究を司会している奉仕者に招かれて,その地方で開催されたエホバの証人の大会に3日間全日出席しました。その大会後に行なわれた聖書研究のさい,大会をどのように楽しく過ごしたかについて尋ねられた,その盲目の青年はこう答えました。「すばらしい大会だったと思います。その大会に出席して,多くの喜びを得ました。会場では汚染は見あたりませんでした」。そこで,奉仕者は尋ねました。「失礼ですが,目の見えないあなたが,汚染は見あたらなかったと言われるのはどういう意味でしょうか」。
学生はこう説明しました。「空かんにけつまずくこともありませんでしたし,新聞紙やたばこの吸いがらを踏んだりしたこともありませんでした。だれもたばこをのんではいませんでしたし,私の行っている大学や私が出席している他の団体の会合で耳にするようなきたないことばも聞きませんでした。それに,人びとも,また幼い子どもたちさえ親切でした。押し合ったり,争ったりする人もいませんでした。私はみなさんが示したこうしたりっぱな特質を特に尊いと思っていますし,これらの人たちは聖書の教えに従って生活しているということがよくわかります」。