お正月に来た人
● 1973年1月6日付の「毎日新聞」の「読者の広場」欄に次の投書が載せられていました。「正月二日の朝は,ミゾレまじりの冷たい日でした。周りの家にゆききする人もなく,静かな休日でした。玄関に見なれぬ人が立ち,子供が呼びに来ました。聖書を手にした,うら若い娘さんでしたが『最近の公害,人心の荒廃をどう思いますか』『将来の見通しなどについて具体的なお話がありますから』と午後の集会に出ないかと言われました。……
「道こそ違え,真剣に訴えられる言葉に打たれました。正月休みもなく,早朝から人助けに奔走される姿は,天よりの福音を受けたようにすがすがしく思いました。
「多難を予測される今年こそは,私も世のため,人のために働かしてもらわねばと決意を新たにしました」。