神の保護を経験する
● 「東京のオフィス街として有名な丸の内とか大手町などでの伝道は少し勇気を必要としますが,エホバにささえられていろいろな経験をすることができます。こうした中での一つの経験は,昨年の夏の終わりにあった,丸の内の大きなビルでの爆発事件のことです。その日,83歳の老齢の姉妹を含む6人の伝道者たちは,爆発のあったビルの一番上の階から各階をその地下室まで,伝道を行なっていました。それで,午前の奉仕を終えてそのビルのロビーにいたのは,爆発の起きる30分ぐらい前でした。また,昼でしたので,年配の姉妹も緊張と疲れのためロビーで休んでいました。そしてほとんど全員がそのビルかまたはそのすぐ近くの食堂で食事をすることを希望していました。実際,私自身も午後にはすぐとなりのビルに再訪問があったので,そのビルの食堂で昼食をとりたいと希望していました。しかし,司会をしていた長老の兄弟は,爆発地点から離れた東京駅の方の食堂で,しかも全員で昼食を楽しむことを提案したのです。私は東京駅まで行ってまたもどるのは都合が悪いと思いましたが,長老の兄弟たちと共に食事をすることも有益だと考えました。また,他の兄弟たちも長老の提案に従ってついて行きました。そして東京駅近くで食事をしている時,あの爆発がありました。私たちは,エホバが監督を通して群れの羊を保護してくださったことを深く感謝し,また群れを牧するために立てられている長老に従うことの大切さをも良く認識することができました。そしてまた,この事件のあったあと地下のガレージで配布した出版物が契機となって,グループの兄弟姉妹たちが取調べの警察官にエホバの王国について立派に証言できたことも喜びでした」。―エホバの証人の巡回大会で語られた経験。