アジアの地震予知
◆ 去る2月,激しい地震が中国北東部の人工の密集した地域を襲った。傍受された同地方のニュース放送の主張するところによると,「我が国の地震測候所や測候地によって発せられた地震の予報や告知に基づいて」当局者が「大衆を動員」したため損害は「最小限」に食い止められた,と言われている。もし真実であるとすれば,それは「大地震が予告され,予防手段を講じるのに間に合うよう人々が警告を受けた初めの事例となる」とタイム誌は断言している。
今や,日本の地震予知連絡会は,「今から数年以内に京浜地区に大地震が起こることを予告した」と最近のデーリー・ヨミウリ紙の社説は警告している。同社説はまた,気象庁が「噴火の危険性はないと保証していたにもかかわらず,悲惨な結果をもたらした1914年の九州,桜島の噴火」に注目し,「……しかし,予報技術が著しく進歩したこの時代に,警告を無視するなら,言いわけが立たないであろう」と述べている。