聖書時代の動物が再び姿を見せる
聖書時代中,現代のイスラエルの地域にはひょう,やまやぎ,かもしか,ガゼルといった動物がたくさんいました。長年の間に,荒野が減少したり動物が乱獲されたりした結果,ある動物は絶滅しましたし,その土地でかつて普通に見られた他の動物は激減しました。ところが,絶滅したと考えられていたシナイひょうの姿が1年ほど前にユダヤ砂漠で見られたのです。さらに最近になって,ヨルダンけい谷にもシナイひょうが現われました。9年ほど前にやまやぎ,すなわち野生やぎの数は約300頭に減っていましたが,保護を受けたり飼育されたりして,4,000頭ぐらいに増えました。イスラエルの自然保護局は,あらゆる種類の野生動物をとらえた状態で飼育することを奨励してきました。したがって,エラットの近くにあるハイ・バール保護区の,さくが施された砂漠地域では,かもしかとかガゼルのような動物の群れが見いだされます。