跡を残す小冊子
「エホバの証人は,伝説的とも言える粘り強さを持っているとの定評がある。エホバの証人は世界中で,死刑に宣せられる国々でも繁栄している。
「ジャマイカでは,他の主だった宗派すべてが衰退している中で,エホバの証人は着実に増加している。次に述べる出来事はその理由を物語っている。
「最近,ポートランド洞穴へ現地調査旅行をした際,我々は荒涼としたほこりだらけの道を一人の人にも会わず,半時間ほど進んだ。文明の唯一の形跡は,時折り見られる,野生かと思えるようなやぎだけだった。切り立った石灰岩の露出した場所に車を止め,この国でも特に荒れ果てた所を上って行った。
「ほこりにまみれ,疲れて,のどの渇ききった状態で車に戻ったが,我々が車を止めてからは風が吹いた形跡さえないように思えた。ところが,どの車の風防ガラスのワイパーの下にも,(霊によってか肉によってかは分からないが)エホバの証人が置いていったに違いない真新しい小冊子があった。T.J.」― 西インド諸島ジャマイカ,キングストン市のデイリー・グリーナー紙。