国際間で取り引きされる古着
◆ 英字読売新聞は最近,「外国衣料品の輸入業者は,購入担当社員をアメリカや英国,オーストラリアへ続々派遣し,労働者の古着をありったけ購入するよう指示している」と伝えた。古着屋の店頭では,着古したジーンズやシャツが4,800円以上もの値で売られている。この中には,すり切れた服さえある。また,「東京の高級住宅地を貫く青山通りに,この種の店舗が雨後のタケノコのように次々と開店している」とも報じている。
一方,イートン大学新聞によると,ソ連の十代の若者は,観光旅行中の英国の学生から着古したジーンズを直接買おうとした。ソ連の若者は,現金70㌦(約2万1,000円)か金の時計二つで色あせたデニムの服をゆずってくれるように求めた,と言われている。学生たちは次のように語った。「体にぴったりしたジーンズをはいたり,西欧のたばこを見せびらかしたり,人前でガムをかんだり,ソ連では手に入らないポピュラー音楽のレコードを持ったりすることが,いきなことのように思われている」。