収入格差の最も大きい国
◆ パリの経済協力開発機構(OECD)の発表した調査報告によると,西欧諸国で手取り所得の面から見て貧富の差が最も大きいのはフランスである。同国の総世帯数の1割に当たる最高額所得世帯の収入は,やはり総世帯数の1割に当たる最低額所得世帯の手取り収入のほぼ22倍であったが,オランダ及びスウェーデンの場合,格差はその三分の一にすぎなかった。ノルウェー,ドイツ,英国,そして日本では,両者の収入比は約10対1,カナダ,オーストラリア,米国では15対1であった。西欧諸国では,スペインだけがフランスに次ぎ所得格差が大きく,最高額所得世帯の手取り収入は,最低額所得世帯の19倍に相当する。