『象から得たエネルギー』
● ニューヨーク植物園の温室は「象のふんから得たエネルギー」で暖められていると,ニューヨーク・タイムズ紙に報じられている。近くのブロンクス動物園から運ばれた象のふんは,ふたのある大きなタンクに入れられる。ふんを分解させる好熱性の微小な植物によって熱が発生する。その初めの温度は華氏165度(摂氏74度)にも達し熱い水蒸気が,温室内で放熱器の役をするパイプにファンで送り込まれる。このヒーターを考案し,150㌦で製作したジョン・アルバートは次のように語った。「冬の夜間でも普通の寒さであれば,これで十分の熱を供給できる。しかし零度を割る寒さの時は電気暖房と併用しなければならない」。温室の大きさは縦20フィート,横14フィート(6×4㍍)である。