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目ざめよ! 1979
目79 1/22 29ページ

無輸血手術に関する医師の報告

エホバの証人は長年にわたり,信教上の理由のゆえに輸血を拒否する立場を取ってきました。これはエホバの証人が,血を食することをエホバ神が禁じておられることを聖書から理解しているためです。(創世 9:3,4)また,聖書は,『血を避けなさい』と述べています。(使徒 15:20,28,29)エホバの証人はこうした立場を取るゆえに,医療処置を求めたり手術を必要とする際にしばしば問題に直面しました。輸血が受け入れられない場合,手術が受けられないということもありました。しかしここ数年のうちに,輸血なしで手術を施す医師たちも増えてきました。自分たちの意見や異議よりも患者の信念や福祉を優先させたこれらの医師たちは確かに称賛に値します。

日本において,無輸血手術は多くの病院で行なわれています。しかしこのことは広く報道されていないため,手術のこの分野における優れた進歩に気づいていない人は少なくありません。

事実,数か月前のことですが,1977年2月22日号「目ざめよ!」誌の12ページの記事に大変動揺した一人の人が,ものみの塔協会の日本文部を訪ねてきました。その記事はオーストラリアで行なわれた無輸血心臓手術に関するものでした。この人は,このような手術が可能だとは信じられなかったので,病院に手紙を書いてその記事の真偽を確かめたいと望んでいました。

現在日本において無輸血手術が人々の関心を集めており,1978年10月23日付朝日新聞の11ページには連載記事,「心臓病,ここまで治せる(39)」に一つの記事が載せられました。この記事は大見出しで,「無輸血手術血清肝炎などの危険さける」と題して次のように述べています。「軽い心臓手術なら,輸血なしで十分,という報告が,今月中旬,長崎市で開かれた日本胸部外科学会で注目を浴びた。報告したのは,東大胸部外科(東京都文京区)呉大順助手らのグループ。同病院では,この五年間に百三十人の開心術(心臓を切り開いて行う手術)を輸血なしで成功させ,今では心臓手術の半数以上が無輸血というほど。なかには,輸血を拒否するキリスト教の一派『エホバの証人』の信者(日本では四万五千人)も六人含まれている」。

さらに成功した無輸血手術の一例として次のようなものを挙げています。「七月に手術を受けた福岡県久留米市の主婦Kさん(37)もその一人。小学校の時から『心臓弁膜症かもしれない』と聞いてはいた。どうきやめまいなどの症状は二十五歳ぐらいから。やがて,むくみや微熱も加わり,九州の大学病院で『手術が必要』と診断された。ところが,Kさんは信者。血液は生命であって,神に属する神聖なもの,との信条から,輸血は認められない。そう話すと病院の方が手術を断った。結局,それまで四人の信者を手術した東大病院へ。『どんなことがあっても輸血しない』契約で,誓約書も出した。呉助手によると,Kさんは,先天性の『心内膜床欠損症』。裂けていた僧帽弁を縫い,心房中隔の穴を特殊なテフロン樹脂でフタをする。五時間半の手術で,出血は牛乳ビン一本余り。回復も順調だった。東大病院の無輸血開心術は,1973年9月に始まった。『血清肝炎などの危険を考えれば,一般の人でも輸血はできるだけ避けた方がよい』と呉助手らは考えた」。

結論として,同記事は無輸血手術の適用が徐々に広がっていることを取り上げ,こう述べています。「呉助手らによると,輸血は,一般に考えられるほど安全なものではない。十人に一人,今でも血清肝炎にかかる。微妙な血液不適合が,とくに献血者同士の血液間で起こりやすい。一方,無輸血では,時に貧血症状が強く出ることがあり,医師のばく然とした不安感がある。『東大病院でも,輸血が不可欠なのは一割ぐらい。大半は,不安からついつい輸血してしまうケースだ』と呉助手。体重(十五㌔以上)や血液状態などから無輸血手術向きの基準があるが,年少者,重症者へと適用は広がっている。同グループの水野明・助教授によると,アメリカでは無輸血開心術は,そう珍しくない。日本では,福島県立医大,金沢大などで積極的な反面,一般には,まだ輸血にこだわる病院が多い。『一朝一夕にはいかないが,医師は患者のため,もっと輸血を減らす努力を』と水野助教授は強調する」。

多くのエホバの証人が輸血を拒んでいるのは,信教上の理由によりますが,医学的にも無輸血手術の妥当性がこのように認められるようになってきたことは注目に値します。

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