将来の大人たち
ロンドンの男子生徒を対象にした,六年にわたる政府後援の調査の結果,十人中ほぼ九人までが学校を出る前に何らかの形で盗みを働いていることが明らかになりました。「我々の将来を担うのはこんな子供たちなのだ」と,ロンドンの13歳から16歳の若者の代表的な例の調査を指導した,社会心理学者が憂慮の念を表明しました。
米国ウィスコンシン州マディソン市の一高校のティーンエージャーを対象にした学生新聞の調査によると,対象となった若者のほぼ三分の二は少なくとも一度は万引を経験しています。そのうち,補導されたのは約四分の一にすぎません。
カンニングについて,米国オハイオ州アクロン市にあるウオルシュ・イエズス会高校の一年生は,ビーコン・ジャーナル誌の記者にこう語りました。「カンニングをする者は自分を欺いているとよく言いますが,実際にはそうではありません。みんなやってるのですから,別にどうということはありません」。同じような傾向として,ジョンズ・ホプキンズ大学の学生を対象にした世論調査の明らかにするところによると,学生のほぼ三分の一は四年生になるまでにカンニングを経験しています。また,カリフォルニア大学の一学部報告はこう述べています。「試験の無監督制度の精神の現状は,“冗談”,“不安定”,“茶番”,あるいは“死んだもの”など様々な言葉で形容される」。
ティーンエージャーを対象にした,全米規模の調査は,そのうちの四分の一以上が飲酒問題者<プロブレム・ドリンカー>であることを明らかにしています。彼らは,過去一年間に少なくとも四回泥酔したか,少なくとも二回飲酒がもとで問題を起こしたことがある。