自然を探し求めて楽園を見いだす
● 米国オレゴン州のパシフィック大学で哲学と宗教を専攻していた一人の若者は,麻薬の売買に深くかかわり合うようになりました。その若者は次のようにも述べています。「私は宗教の研究に携わっただけで,宗教などとは何の関係も持ちたくないという決意を抱くに至りました」。幻滅を感じたその若者は,学校をやめ,森の中に移り住みました。「私は森の中で働き始めました。そうすれば自然の近くにいるので,神に最も近付いていると思えたからです」と,若者は語っています。しかし,麻薬とアルコール飲料は,相変わらず使用し続けました。
「郵便物を取りに郵便局へ行くと,郵便局長をしていた婦人は,私のしていることをやめるように,神はこの地上における『楽園』について考えておられると話してくれたものです。……地上の楽園に人々が住むなどということは私には初耳でした」と,彼は述べています。そして,その若者は婦人郵便局長の息子と聖書の研究をするようになりました。そのことについて彼はこう述べています。「美しい地球に,森の中や小川などのそばに住む機会があるということ,そうしたことは,自然を愛する私の気持ちに強く訴えました。それで,私はそのことを本当に真剣に考えるようになり,習慣を変えようと努めはじめました」。やがて,この若者は,聖書に基づく楽園の希望に支えられて,自らの生活を清いものにしました。