ものみの塔 オンライン・ライブラリー
ものみの塔
オンライン・ライブラリー
日本語
  • 聖書
  • 出版物
  • 集会
  • 目80 2/22 15ページ
  • 年若い子供の忠誠心を物語る手紙

視聴できるビデオはありません。

申し訳ありません,ビデオをロード中にエラーが発生しました。

  • 年若い子供の忠誠心を物語る手紙
  • 目ざめよ! 1980
  • 関連する記事
  • 「大いなる君ミカエル」― だれのことですか
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1984
  • 天使長ミカエルとは誰のことですか
    聖書 Q&A
  • み使いの頭ミカエルとはだれのことか
    聖書は実際に何を教えていますか
  • 「御心が地に成るように」(その34)
    エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1960
もっと見る
目ざめよ! 1980
目80 2/22 15ページ

年若い子供の忠誠心を物語る手紙

親愛なる兄弟たち

ここに少額のお金を同封いたします。これは,私の12歳と5歳の息子,ティミーとマイケルの寄付です。どんな方法であれ王国の業を推し進めるためにこれを用いていただきたい,と二人は願ったことでしょう。

ティミーは熱心な王国宣明者でした。そして,ティミーがそうなるには,数々の困難を乗り越えなければなりませんでした。私とティミーの母は別居し,その後まもなく離婚しました。その時ティミーは7歳,マイケルは生後わずか6か月でした。息子たちの母は,神の王国の側に立つ私の態度にひどく反対していました。しかしティミーは,真理に対して熱意のこもった認識を持ち,エホバを喜ばせたいという強い願いを抱いていました。

ティミーとマイケルは母親の保護監督下に置かれたため,ありとあらゆる世の習慣や祝日の影響にさらされることになりました。しかし,それまでに受けた聖書の訓練とエホバに対する信仰によって,年端のいかない子供ながら,ティミーは神の王国の側に確固とした立場を取りました。私はマイケルを毎日身近に置いて教えることはできませんでした。しかし代わりにティミーが,母親の反対に面しながらもマイケルを助け,参加するように勧められている習慣や祝日の行事がエホバに喜ばれないものであることを教え諭しました。ティミーの粘り強さとエホバの霊のおかげで,幼いマイケルもエホバの側に立場を定めました。

エホバに感謝すべきことに,私はやがて,ルースという名の女性を妻に迎えました。ルースにはホリーという娘がおり,二人共エホバの忠節な僕でした。そして,エホバの霊の働きによって,私たちはティミーとマイケルの法律上の保護監督権を得ることができました。私たちは,奉仕や集会や健全な娯楽に,家族として,幾時間も楽しい時を過ごしました。ティミーとマイケル,そして9歳になった二人の新しい姉妹ホリーの三人はその後も霊的に成長を続けました。ティミーはエホバに献身するところまで進歩し,この夏(1979年)の「生ける希望」大会でバプテスマを受ける計画を立てていました。三人の子供はいずれも,ルースと私にとって大きな励みになりました。

ある晩,クリスチャンの集会でアフリカのクリスチャン兄弟たちの忠実な忍耐について学び,特に励まされたその帰り道,ティミーとの間に次のような会話が交わされました。「アフリカの兄弟たちのようにエホバに自分の忠実を証明する機会があったらいいな。僕は最後まで忠実を保つよ」。「そのためには,集会の出席や参加,野外奉仕活動,学校での非公式の証言,親や権威者に対する従順といった小さな事柄でエホバに忠実であり続けることが必要なのだよ。そうしていれば,そのような迫害に遭ったとき,忠実でいられるようエホバが助けてくださるのだ」。

そして,エホバに感謝すべきことに,子供たちは二人とも,それらの小さな事柄に忠実でした。「今,奉仕の時間を増やしておいて,ベテル奉仕を申し込む時のために良い記録を残しておくんだ」というのがティミーの目標でした。

ティミーは,時折,週末に,隣のビューフォート市に住む母親のもとを訪ねることがありましたが,その時には必ず日曜日の午前中に開かれるクリスチャンの集会に出席するようにしていました。1979年4月29日もやはりそのような日曜日でした。その日の朝,私は,集会に行く前の時間を用いて独りで庭を歩いていました。湿った地面にくっきりと足跡が残っているのに気づきました。幼いマイケルの足跡です。二日前に,部屋に入り込んだミミズを地面に埋めてやろうとして,庭の真ん中を歩いて行った時に付いたものです。それを見ていると,ティミーとマイケルのことが頭に浮かんできました。ビューフォートの集会に出席するために,もう間もなく起きることでしょう。ティミーがそのように計画しているものと思っていました。

ところが,そんなことを考えていた矢先にビューフォートから電話がかかってきました。ティミーとマイケルの祖父からの電話です。悪い知らせです。二人はもう家に戻って来ないというのです。その朝,わずか一時間前に,苦々しい思いをつのらせた母親が眠っているティミーとマイケルを射殺してしまったのです。

このような悲惨な出来事で二人を失い,私たちの家族が悲しみで胸を引き裂かれる思いであったのは言うまでもありません。しかし,エホバへの信仰と復活の約束に対する希望が耐える力を与えてくれました。来たるべき新秩序において私たちが再び一緒に働き,エホバが私たちにさせてくださることを何でも共に行なえる時を心待ちにしています。

どうか,二人の息子からのこのささやかな贈り物をお受け取りください。息子たちにとって,これは精一杯のものです。お金そのものはあまりお役に立たないことを知っておりますが,息子たちの信仰と,短い地上の生涯の間に息子たちが行ない得たささやかな業は,二人を知るすべての人の心と思いに深く刻み込まれており,数多くの良い結果を生み出しています。いつの日か息子たちを知っていただく機会が訪れるものと確信しておりますが,皆さんが二人を知っておられたなら,来たるべき新秩序の下で,息子たちと一緒に業を行なうことを願ってくださるものと思います。

クリスチャン愛と共に

T. C.

    日本語出版物(1954-2026)
    ログアウト
    ログイン
    • 日本語
    • シェアする
    • 設定
    • Copyright © 2025 Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania
    • 利用規約
    • プライバシーに関する方針
    • プライバシー設定
    • JW.ORG
    • ログイン
    シェアする