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  • 目ざめよ! 1982
目ざめよ! 1982
目82 10/22 26–27ページ

エホバの証人の「王国の真理」地域大会

毎年行なわれているエホバの証人の夏の地域大会が,7月から8月の二月間,日本中の17か所で盛大に行なわれました。

では,なぜ今年の大会はそれほどすばらしいものだったのでしょうか。少し振り返ってみたいと思います。この大会の主題は,「王国の真理」と題するものでした。この言葉は,ヨハネによる書 18章の33節から38節に記録されている,イエス・キリストと総督ピラトの会話の記録に基づいていました。聖書を学ぶ人々,またクリスチャンと呼ばれる人々にとって,これは確かに深い関心を呼び起こす主題でした。

一つの例として,静岡県から横浜市の大会に出席した一婦人の次のような経験があります。この方は現在,聖書を少し学び始めている,農家の主婦ですが,この大会に出席するかどうかまだ決めかねていた時に,この大会の最終日に,「あなたを自由にすることのできる真理」という公開講演があることを知りました。彼女は,それよりも2か月ほど前から,ヨハネによる書 8章32節の,「真理はあなたを自由にするでしょう」というイエスの言葉の深い意味を教えてほしい,と神に祈り続けていました。それで,その大会の主題は彼女にとって大変興味深いもので,ぜひ出席したいと考えました。7人家族の家事を一切まかなっている忙しい立場でありながら,大会四日間すべてに出席する決意をし,家族との繰り返しの話し合いの後に,大会に出席することができました。そして,大会を楽しんだ後に,彼女はエホバ神が自分の祈りに答えてくださる方であることや,自分を自由にする真理とは一体何なのかを十分理解することができました。

それで,これらの大会はクリスチャンばかりではなく,聖書に関心を持つ大勢の方や,この大会を身近に見たり聞いたりする大勢の方々に多くの感銘を与えるものとなりました。それは,聖書の原則に従ってまじめに生きようとする人々が示す立派な行状や言葉や振舞いによってもたらされたものです。一つの良い例は,横浜市の大会でも見られました。この大会の第二日目の午後に,大会の警備をしている一人のクリスチャンのところに男の人が近づいて,「これを寄付箱の中に入れてくれないか」と言いました。その方はその包みを渡すとすぐに引き返して行きました。それで,その後を追いかけて聞きますと,その方は,会場として用いられた花月園競輪場の保全事務所に働いている方で,その競輪場周辺の修理の仕事を行なう業者の一人でした。それで,後ほど大会の責任者の一人がそこを訪れて,もう少し詳しく事情を説明してほしいと頼みました。その包みの中には,こつこつためてあった五円玉や一円玉が沢山包まれていたのです。ていねいな感謝が述べられた後に,なぜこの寄付を持って来られたのかという質問に対して,その方は,「あなた方はほかの人とぜんぜん人種が違うようだ。日本中にこの教えが広まれば,本当に平和になるのに」と言われ,出席者がたばこをぜんぜん吸わない人たちであることに驚嘆しておられました。それで,その男の人は仲間の労務者たちと共に,「大会中場内で仕事をする時は,たばこを事務所に置いて出かけよう」と話し合い,大会中は事務所の中だけでたばこを吸うように取り決めたとのことでした。確かに,王国の真理に従って誠実に生きる人が全地に満ちるならば,世界の状態は本当に大きく異なっているに違いありません。

この「王国の真理」地域大会をこれほど喜びに満ちたものにした最大の要因の一つには,新しい日本語の聖書の発表がありました。それは,ものみの塔聖書冊子協会が新たに発表した「新世界訳聖書」の日本語版でした。1975年に,その仕事が始まったという発表があって以来,日本中の誠実なクリスチャンたちは,この新しい口語体の聖書の出版を心待ちにしていたのです。そしてついに,それが大会で発表されました。出席していた聴衆のすべては大変な喜びと興奮に包まれ,その拍手は何分も続いたほどでした。一クリスチャン婦人が語った,「一晩中眠れなかった」という表現は,その新しい聖書の発表に大きくよるものだったことでしょう。また,ある子供は,自分の母親がその聖書の発表を聞いている時に喜びの涙を流しているのを見た,と言いました。この大会で発表された聖書の数量が限られていたために,一人が一冊ずつしか入手できませんでしたが,東京の西部で行なわれた大会に出席していた一クリスチャンは,自分が経営している会社の人々を考慮に入れて次のように言いました。「『ものみの塔』誌を読んでいる会社の人にこの新世界訳聖書を読んでほしいので,できれば100冊お願いします」。また,別の男の人は,その聖書が発表された次の日に,「昨晩さっそく読み始め,それを途中でやめることがなかなか難しくて,夜中の3時まで読み続けてしまいました」と言っていました。

では,この新しい「新世界訳聖書」日本語版は,今までの聖書と比べてどのような際立った点があるのでしょうか。1982ページにまとめられたこの聖書は,旧約聖書(ヘブライ語聖書)と新約聖書(クリスチャン・ギリシャ語聖書)の両方の翻訳に,合計で約11年かかりました。1973年にクリスチャン・ギリシャ語聖書の部分が発表され,そしてその後1975年からヘブライ語聖書の翻訳に取り掛かりました。11年に及ぶ,誠実な翻訳者たちの作業は,ただ単に英文の「新世界訳聖書」を日本語に訳すというだけではなく,聖書が書かれた元の原語である,ヘブライ語そしてギリシャ語などのテキストを慎重に参照されて行なわれたものです。大会の話の中で,この新しい日本語版「新世界訳聖書」の特徴が述べられました。それによれば,訳す言葉を選ぶに当たって日常的卑近さを主眼点として訳されたのではなく,聖書が書かれた当時それがどのような意味で,どのような表現が用いられたかを第一に読者に伝えるという目的で翻訳されたものです。それで,言葉の美しさを第一に求めるというよりも,これは聖書を研究する目的のために,できるだけ元の聖書の音信が現代の言葉で伝えられるように翻訳されたものです。これは,聖書を本当に理解したいと思う人々にとってすばらしい祝福となる聖書であると言えるでしょう。

また,この聖書の一つの大きな特徴は,聖書中に聖書の神エホバのみ名を元の聖書が書かれた時に使われていたその場所に復元しているという点にあります。ヘブライ語聖書の部分に6,964回,そしてクリスチャン・ギリシャ語聖書の部分に237回エホバとして表わされている神のみ名はこの聖書の大きな特徴であり,また,この聖書全体がエホバのみ言葉であるという真理を常に強調するものとなっています。

熱狂的に歓迎されたこの新しい聖書は,これからのエホバの証人の宣べ伝える業と人々を教えイエスの弟子にするというその使命を果たす上で強力な武器となることは間違いのないことです。この新しい聖書が大会第一日目の終わりに発表されたことによって,残りの三日間新しい聖書を実際に用いてすべての講演また討議が行なわれました。それは,出席したすべての人に忘れることのできない喜ばしい経験となりました。

さらに,大会の別の日に,「あなたは地上の楽園で永遠に生きられます」と題する256ページの新しい聖書研究用の書籍が発表されました。これは4色刷りの大版の書籍ですが,30章に分けて,聖書全体の主な教理が質問と答えで討議できるように編集されているものです。この本は大変画期的な本になる可能性があります。なぜでしょうか。なぜなら,エホバの証人は過去14年の間,「とこしえの命に導く真理」と題する聖書研究用の手引きを主に聖書伝道のために用いてきたからです。その「真理」の本は今年までに115の言葉で1億冊以上配布され,聖書に次いで歴史上最も広く配布された本として知られています。しかし,新しく発表された本は,「青い爆弾」というニックネームで親しまれてきたその「真理」の本と同じような内容の研究用の手引きであり,今までの「真理」の本と同じかあるいはそれ以上の大きな効果をクリスチャンの宣教奉仕にもたらす可能性があるのです。この本は既にこの大会で発表される時点で50余りの言語に世界中で翻訳されていることも発表されました。この本がこれからどのように用いられていくかが分かるのは将来のことですが,出席したすべての人はその美しい本を大きな感謝をもって迎えました。その本の中に用いられている数多くの4色刷りのさし絵は非常に美しく,さし絵を見ていくだけでも心が強められることを多くの人は感じています。

それで,新しい現代語訳の聖書と,この新しい聖書研究用の手引きは,出席したすべてのクリスチャンにとって予期しないうれしい贈り物となりました。「王国の真理」という主題に基づいた大会にふさわしい何とすばらしい発表物だったのでしょう。(その他の大会の報告は続く二つの号にも掲載される予定です。)

[27ページの図版]

「新世界訳聖書」と新しい書籍の発表は,すべての人の祝福となった

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