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  • 目ざめよ! 1984
目ざめよ! 1984
目84 11/22 26–27ページ

人を変化させる真理の力

今年の夏の「王国の増加」大会で再三にわたって強調されたのは,世界的に見られる王国伝道者の増加でした。預言者イザヤは,エホバの崇拝の繁栄について,今からおよそ2,700年前に次のように予告していました。『末の日に,エホバの家の山は……高められ,すべての国の民は必ず流れのようにそこに向かう。……多くの民は必ず行って,こう言う。「神はご自分の道についてわたしたちに教え諭してくださる。わたしたちはその道筋を歩もう」』。「末の日」である今日,この預言通り,世界中のあらゆる国の人々が,エホバの地上の組織と交わって『エホバの道』に関する教育を受け,永遠の命に通ずる道を歩んでいます。(イザヤ 2:2,3)『エホバの道』について学んで真のクリスチャンになるためには,当然のことながら,古い人格や罪深い生き方を捨てて新しい人格を身に着け,神の義の規準に沿った生活をしなければなりません。(エフェソス 4:21-24)また,イエス・キリストの真の弟子として神のご意志を無条件で行なうことに同意し,献身の象徴として水によるバプテスマを受けなければなりません。日本全国の24の「王国の増加」地域大会でバプテスマを受けた合計3,236人の人たちはまさにそのことを行ないました。

それらの人たちの中には夫婦そろってバプテスマを受けた人々も少なくありませんでした。札幌A大会に出席したある夫婦は離婚寸前の状態で聖書を学び始め,聖書の教えを家庭生活に当てはめることによって喜ばしい結果を見ることができました。奥さんはそのいきさつを次のように語りました。「主人と私は大学時代の同級生で同棲のような生活を送っていました。卒業してから結婚という形をとりましたが,結婚に伴う責任など考えたこともありませんでした。子供をもうけて1年目,主人から離婚したいと言われ,私は子供を抱えて路頭に迷いました。夫の女性問題も発覚して離婚へと話が進み,双方の親も出て来て裁判にかけるという話にまでなりました。しかし私にも問題がありましたので離婚に踏み切れず,一応乗り越えた形になりましたが問題は何一つ解決していませんでした。二人目の子供を身ごもった時,また同じ問題が起き,もう主人を許すことができず,離婚するしかないと思いました。

「そんな時,3年振りにエホバの証人の訪問を受け,その姉妹(バプテスマを受けた婦人をこのように呼ぶ)が相談にのってくださり,本当に自分の事のように涙を流し,子供のことを愛しているなら離婚を思いとどまるように,と言ってくださいました。そのようなわけで私は真理を求めるようになりました。『あなたの家族生活を幸福なものにする』a という本を読んで,私は頭から水をかけられた思いでした。私はすべて自分のまいた種を刈り取っていたことを思い知りました。私が主人を変えようと思っていたのはひどい思い上がりで,自分自身の変化が必要でした。頭の権威に服さなかったこと,小言の多い妻であったことなど,改善すべき点が沢山ありました。

「同じころ,主人も家庭を顧みない自分に気づき,また肉の弱さに気づきましたがなかなか解決することができず,それらの問題が重荷となって心にのしかかっているようでした。それで,ほぼ時を同じくして真理を知り,その教えに従って生活することによって一致することができました。子供たちも『エホバの懲らしめと精神の規整とをもって育ててゆくことができ,エホバに感謝しています。(エフェソス 6:4)そして,今大会で二人共にバプテスマを受けられることは本当に喜びです。エレミヤ 10章23節の聖句にあるように,自分の歩みの導きを神に求める時,私たちの道筋をまっすぐに導いてくださるエホバの愛に深く感謝しています」。

そうです,このご夫婦の場合も,聖書の真理を学ぶことによって,それぞれ自分を大きく変化させ,愛のきずなによって堅く結ばれるという祝福を味わうことができました。

沖縄B大会でバプテスマを受けた一人のご主人は,聖書の真理を学んだ結果自分に生じた驚くべき性格上の変化をこう語りました。

「私は短気な気質でした。学生のころからけんかが好きでよくやりました。卒業後,板前の道を歩みましたが,性格は変わらず,暴力ざたをよく起こし,警察のやっかいになりました。刃傷ざたもよく起こし,刑務所に何度か入りました。猟銃を用いてけんかをしたこともあります。結婚しても変化はなく,自分で店を持つようになっても店の雰囲気をこわすような客がいれば,客であっても呼んでなぐりつけました。口で言ってもきかない時はすぐ手が出ました。また酒が好きで,毎晩でも外へ出て飲み歩きました。家にいるのは1か月に十日もなかったと思います。

「実を言うと,私の妻は何年もの間不活発になっていたエホバの証人でした。もちろん,私はそのことを全く知らずに結婚しました。妻はエホバの証人が訪問してくると,隠れたりしていました。でも,エホバの証人が普通の人と違っていること,そしてその柔らかい物腰に私は好ましい印象を受けていました。妻が『私も以前はエホバの証人でした』と言った時,私は再び戻るように勧めました。巡回監督の訪問を受けて,妻は聖書研究に応じ,会衆と交わるようになりました。私は彼らに好意を抱いてはいたものの,すぐには研究に応じませんでした。自分がそのような人になれるとは思っていなかったからです。その後,妻が2番目の子を出産した際,異常な出血が起き,朝4時ごろ,車で病院へ運びました。2時間ほどかかりましたが,その車中で,出血のため顔色を失ってゆく妻が,自分は輸血ができないこと,そして輸血しないことが家族の幸福につながることを私に話しました。私は妻を落ち着かせるため『お前にはエホバがついているから大丈夫だよ』と励まし,また『必ず私もエホバの証人になるから』と約束しました。輸血はせずに済みましたが,命を失うかもしれないのに輸血を拒否することに関心を強くそそられた私は,その翌週から,日曜日の集会に出席しはじめました。しかし何の認識もなかった私は,ゴムぞうりに半ズボン,色ものの半袖シャツに頭はパーマをかけたかっこうで集会に行きました。

「やがて聖書研究が取り決められ,定期的になされるようになりました。とりわけ,贖いの教理を学んだときは大きな感動を覚えました。神とイエスに対し,これほどの恩を受けているのなら,その恩を返さなければならないと思いました。そのために,自分の生き方や性格を変える必要を認めました。徐々にではありますが変化を遂げてゆくことができました。まわりの人々は私の変化に気づいたようです。友人の一人は私に,『お前は女房にきばを抜かれたな』と言いました。私は『もうきばは必要でなくなりましたから』と答えるほど進歩していました。私のこうした変化を一番喜んだのは母でした。子供のころから私のけんか好きに心を痛めてきた母でしたから,私の変化をとても喜んでくれ,『お前をこんなに変化させた神だから,きっと良い神に違いない』と言ってくれました。

「それまでは,よく店の従業員を連れて飲み歩きましたが,それがなくなったため,従業員は私に魅力がなくなったと言ってやめて行ってしまいました。やがて私は店をたたみ,数名の兄弟たちと共に国道の道路保全の仕事に就きました。これはおもに道路沿いの草を刈る仕事です。こういう仕事に就くということ自体,以前の私なら考えられなかったことです。こうして多くの兄弟姉妹の励ましや援助のもとに進歩し,何よりもエホバの霊に支えられて,今回の大会で献身を公に表明することができました。

「私は結婚の時に,妻に対し,幸福にしてあげることを約束しました。しかし,その時の約束は,物質面で豊かに満たしてあげるということを意味するものでした。でも,今私は別の意味で,いえ,本当の意味で,あの時の約束を妻に対して果たすことができます。家族そろって,霊的なパラダイスで神に仕える幸福を味わえることを心よりうれしく思っています」。

上記の経験は真理の力によって自分の性格や生き方を変化させたほんの一,二の例にすぎません。今日,エホバの崇拝に引き寄せられ,エホバの献身した崇拝者となる一人一人は,程度の差こそあれ,こうした変化を経験するのです。古い体制に残されている短い期間中にさらにどれほど多くの人々が『エホバの道』を歩むようになるでしょうか。エホバはご自分の業を速めておられます。『すべての国の人々を弟子とし……バプテスマを施しなさい』というイエスのご命令にわたしたちが従うとき,エホバとみ子イエスは天からわたしたちを見守って,祝福を与えてくださるに違いありません。―マタイ 28:19,20。コリント第一 3:6。

[脚注]

a ものみの塔聖書冊子協会発行

[26ページの図版]

『エホバの道』を歩んでバプテスマを受ける(横浜大会にて)

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