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目ざめよ! 1987
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うつ病: すべては頭の中の問題?

その男性は,建てられてから200年たつ自分の家を修復し始めたところ,間もなくうつ病になりました。よく眠れず,精神的な努力を続けるのに珍しく困難を覚えました。身内の人たちは,その家が幽霊に取りつかれているのではないかと考えました。その人は,屋内の木造部分の古いペンキを除く作業をした後に腹痛など最悪の症状が現われることに気づきました。ある医師は,その人がはがしていた古いペンキに含まれる鉛の毒がうつ病の原因になっていたことを突き止めました。

確かに,有毒物質が原因でうつ病になることもあります。事実,うつ病は数々の身体的原因によって引き起こされる場合がある,ということを知って驚かれるかもしれません。

数年前に研究者たちは,うつ病をも含め精神的な問題を抱えて市民病院に入院した100人について注意深い調査を行ないました。それらの患者のうち46人については,その感情面の症状は体の病気と直接関連していることが分かりました。「アメリカ精神医学ジャーナル」誌に載せられた報告によると,それらの人の体の病気が治療されたとき,28人は「精神面の症候が劇的かつ急速になくなり」,18人は「かなりよくなり」ました。

しかし,うつ病における体の病気の役割は複雑です。多くの医師の経験によれば,うつ病患者はうつ病の原因とはなっていない身体的な病気にもかかっていることがあり,患者はその身体的な病気のことばかり考えます。それでも多くの場合は,潜伏しているうつ病に注意を向けて治療しなければなりません。

ある種の身体的病気が感情障害を引き起こしたり悪化させたりする場合はありますが,精神面の症候は以前にかかった病気に対する反応として現われる場合があるのです。例えば大手術,特に心臓手術を受けた後に,回復中の患者は必ずと言っていいほどうつ病になります。しかし回復すると,大抵の場合,うつ病は治ります。重い病気による体の緊張も感情障害を引き起こすことがあります。また,人によっては特定の食物や他の物質に対するアレルギー反応が原因で重度のうつ病になる場合もあります。

遺伝もある種のうつ病が進むかどうかの一因となる場合があります。今年の初めに研究者たちは,一部の人を躁うつ病にかかりやすくすると考えられる遺伝子欠陥を発見したと発表しました。

さらには,初めて母親となった人の10%ないし20%は,本格的な治療を必要とするうつ病を経験する,と言う医療専門家もいます。しかし,出産に伴うホルモンの変化や母親となったことの感情的緊張が障害を引き起こすのかどうかについて,研究者たちの意見は一致していません。また最近分かったところによると,女性によっては月経前症候群と経口避妊薬の使用が原因でうつ病になる傾向もあるようです。

現在進められている研究によっても,一部の人々には季節による気分の変動があるらしいことが明らかになり,それは季節的情動障害と呼ばれました。そのような人たちは秋や冬の間,極度に気分がふさぎます。動きが鈍くなり,一般に長時間眠り,友人や身内の者を避けて引きこもり,食欲や食べ物の好みも変化します。しかし春や夏になると,そのような人たちは元気づき,活動的で精力的になり,一般にうまく機能します。中には人工の光を調整して使用する治療を受けて良い成果をみている人もいます。

そのようなわけで,うつ病は必ずしも『頭の中の』問題ではありません。したがって,もし憂うつな気分が長い間続いているなら,病院で徹底的な検査をしてもらうことが肝要です。しかし,身体的な原因が分からない場合はどうなのでしょうか。

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うつ病の幾つかの身体的な原因

医学的な研究では,一部の人に見られるうつ病は次のような物と関連があるとされている

有毒な金属や化学物質: 鉛,水銀,アルミニウム,一酸化炭素,ある種の殺虫剤

栄養不良: 特定のビタミンや必要不可欠なある種のミネラル

伝染病: 結核,単核細胞症,ウイルス性肺炎,肝炎,インフルエンザ

内分泌腺機能障害: 甲状腺機能不全,クッシング病,低血糖症,真性糖尿病

中枢神経系統の病気: 多発性硬化症,パーキンソン症候群

“気晴らしの”薬物: フェンシクリディン,マリファナ,アンフェタミン,コカイン,ヘロイン,メタドーン

処方薬: バルビツール酸塩,抗けいれん薬,コルチコステロイド,ホルモン。高血圧,関節炎,心臓血管障害,一部の精神障害などを治療するある種の医薬品

(言うまでもなく,そのような薬がすべてうつ病を引き起こすというわけではなく,危険性がある時でさえ,うつ病の症状を呈するのは,普通,資格ある医師の指導のもとで薬剤を使用する人の中でもごく少数です。)

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