家庭の防火対策
伝えられるところによると,パトリック・オリリー夫人の牛が納屋で石油ランプを蹴り倒したことから1871年のシカゴ大火は始まりました。損害額と犠牲者の数は膨大なものでした。ある情報筋によると,その火災によって10万人が家を失い,1万7,400戸以上の家屋が焼け,250人が死亡しました。
120年後の現在では,近代的な消防技術のおかげで大規模な火災に至らなかったケースがたくさんあります。しかし,住宅火災は引き続き重大な脅威となっています。NFPA(全米防火協会)によると,米国では1年間に5,000人近くが住宅火災で死亡します。NFPAはバンクーバー・サン紙上で,住宅火災を予防するための簡単な心得を幾つか述べています。以下はその要点をまとめたものです。
□ 家の中でたばこを吸わない。不注意な喫煙者の関係する事故は,依然として住宅火災による死亡の主要な原因となっている。
□ ストーブなどをつけたままにして,その場を離れたり,眠ったりしない。
□ 電気回路に過電流を流したり,擦り切れたコードを使用したりしない。ふさわしい容量のヒューズだけを使用する。
□ 暖炉や煙突をきれいにしておき,毎年点検する。
□ 煙式の火災警報器を定期的に点検し,毎年その電池を交換する。家族全員が警報器の音を確実に理解しておく。
□ 家族全員が火災時の避難経路を確実に知るようにし,非常口には物を置かない。