これまでとは異なった建設
最近,海老名にあるものみの塔聖書冊子協会の日本支部の新しい宿舎棟のための90番目の杭が打ち込まれました。これにより,今年の4月末から始まった杭打ち工事が完了しました。この新しい建設計画はその敷地で行なわれたこれまでの建設とは異なっています。この計画を異なったものにしているのは働き人自身です。建設計画の監督も現場監督も日本語を話しませんが,海外から自発奉仕者として喜んでやって来ました。二人は元々米国の出身ですが,海外の様々な建設計画で働き,今回はこの建設計画で働くために,夫人と共にそれぞれ韓国とスペインからやって来たのです。「わたしたちは一つの民として共に働く一つの組織になりつつあります。この建設計画を通して,わたしたちは共に働くことを学べます」と,日本の地区設計事務所の監督も述べています。
建設奉仕者の大半は,熟練労働者ではない,若い日本人の自発奉仕者です。その人たちは必ずしも英語が達者ではありません。それでも,進んで働き,進んで学ぶ態度があるので,言語の障壁を乗り越えることができます。中には,2週間建設現場で働くために,収入の良い仕事を後にしてきた人もいます。長年の経験を持つ職人で自発奉仕者としてこの現場にやって来て働く人もいますが,ここで働く人に求められるのは技量よりも霊性と順応性とエホバの証人の統治体の指導の下でものみの塔協会の設計事務所が確立した建設方法を喜んで受け入れる態度です。
ものみの塔協会が霊的な理由に基づいて自発奉仕者の手で建設を行なっているのを知ると,業者たちは感銘を受けます。この建設計画が本当に異なっていることを見て,業者たちは様々な仕方での協力を惜しみません。国家間で貿易戦争が行なわれているのに対して,ここ海老名の建設現場では異なった国籍の人々が平和のうちに一つの建設計画に携わっているのです。
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この100㌧のクレーンを納入した業者を含め,地元の業者たちは類例を見ないこの建設計画に協力している