「『目ざめよ!』誌を調べたほうがもっといいでしょうね」
イタリアのバリで大学課程を履修しているエホバの証人のパスクアレという若者は,麻薬中毒に関する幾らかの資料を教えてほしいと心理学の教師にお願いしたところ,上のように言われました。ところで,この教師は以前,エホバの証人に対して偏見を抱いていました。どうして態度が変わったのでしょうか。
パスクアレは,こう説明しています。「先生はある授業の終わりに,児童虐待に関する資料を見つけるのを手伝ってほしいと,学生たちに言いました。先生はその主題で大学院の学位論文を書いていたのです。僕は,この問題やそれに関連した問題を扱った『目ざめよ!』誌の記事を幾つか思い出しました。例えば,『性教育 ― だれが行なうべきですか』(1992年2月22日号)というような記事です。でも,先生がエホバの証人に対して偏見を抱いていることを知っていたので,クラスの友達に頼んで,先生に雑誌を渡してもらいました」。
それから数日して,パスクアレは,麻薬中毒に関する資料をいただきたいと先生にお願いしました。その時のことを,彼は次のように述べています。「先生はすぐに返事をされませんでした。その代わり,立ち上がると,僕のところに握手を求めに来られました。先生は,エホバの証人の雑誌は専門的な知識のない幼稚なものだと思っていたので,以前は受け取る気になれなかった,と言われました。でも,雑誌を読んでから考えを変えられました。『目ざめよ!』誌の内容が社会的見地からして非常に有益なことに気づいた,と言われ,『目ざめよ!』誌に出ている幾つかの点を論文に含めるつもりでいる,とおっしゃいました」。
パスクアレがお願いした,麻薬中毒に関する資料はどうなったでしょうか。先生は,「もちろん上げますよ。でも,『目ざめよ!』誌を調べたほうがもっといいでしょうね。この雑誌は,価値のある論題を扱っていて,有益です。大学で扱われるような事柄にも役立ちます」と答えました。
「目ざめよ!」誌は,現在生じている問題を考察し,日常生活で大小様々な問題に直面している方々に実際的な助けを差し伸べるよう努めています。聖書からどんな助けが得られるかをお知りになりたい方は,「目ざめよ!」誌を手渡したエホバの証人と連絡をお取りになるか,5ページのご都合のよい宛先に,手紙でお知らせください。