躍進する台湾のヱホバの証者(1955年のヱホバの証者の年鑑より)
台湾では,自由のための戦が行われています! 政府はヱホバの証者にこう言います『宗教制度として登録しない中は,伝道してはならぬ。』最近の年の中に,ヱホバの証者は登録の申請書を7回提出しましたが,7回も拒絶されました。いま8番目の申請書は,政府の各省をのろのろと廻送されています。このことから,民主主義および宗教の自由を大声に叫ぶ国家主義中国の主張は,全然偽りのものであると分ります。
しかし,台湾のヱホバの証者は,崇拝についてキリスト・イエス,および使徒たちの怯まざる模範に従い,「人よりも神に従つて」います。台湾の兄弟たちは生まれつき話を好む人々であつて,真理を得ると彼らは熱心に話をいたします。報告を自由の世界にいつも送ることはできませんが,昨年の奉仕年度の最初の10ヶ月間一昨年の934人に較べて平均1432人の伝道者がいました。最高伝道者数は1771人でしたが,それは一昨年の平均より90パーセントの増加です。主の夕食の祝に集会することは許されていませんが,イエスの命に従い2226人は出席して4月17日のこの出来事を認めたと報告は示しています。
台湾にいる忠実な証者は,朝早く又夜遅く,時が良くても悪くても語ります。午前2時に伝道し始めたという経験をあなたは持つていますか? 台湾にいるヱホバの証者は,しばしばそうなし,大体その時刻に起きて畠に行く農夫たちの食物を整える主婦たちに証言します。状況が許せば,『たがいに集まれ』というヱホバの命に,兄弟たちは全く嬉々として従つています。孤立した一会衆は,土と竹の御国会館に集まることができます。ある訪問者が,そこの会衆の僕に何時の夜聖書研究をしているかと尋ねたとき,僕はびつくりした風でこう言いました『ええ,もちろん毎晩です!』
自由世界の一部であると主張し,その指導者はキリスト教に帰依していると自称する台湾の政府は,一体なぜ謙遜なヱホバのクリスチャン証者を迫害するのですか? その迫害は,昨年のあいだ新しく悪い手段を取り,聖書自体を押収することすらしました! 政府の言い分に,日本語の聖書を用いてはならず,中国語か英語の聖書を読まねばならないというのですが,そのことは実際には「イエスをよろこんで聞く」階級,つまり台湾の一般民衆に聖書を知らせない拒否と同じです。台湾の支配者たちは,危険な地を歩んでいます。聖書の自由配布を禁ずることは,神に手向つて戦うことです。しかし,聖書やヱホバの証者をいかに踏みつぶそうとしても,終りなき御国政府の増加を阻止してはおらず,また阻止し得ることはできせん。