アイス・ランドからの報告
辺境の地区を伝道する開拓者の経験は,まつたく心を躍らすものです。ひとりの開拓者の姉妹は,ひとりきりで200マイル以上の悪路をバスで旅行し,ヒョードの群を訪問しました。午前9時に到着しましたが,旅館はいま閉鎖されていると知りました。少年たちが姉妹の本やカバンを持ち運んでくれましたが,彼女は1軒のコーヒー店を見出しました。その店の女主人に証言したところ,その店に滞在するよう招待をうけました。その村中の全部の人に証言した後,この親切な婦人は,次は何処へ行くのですかと姉妹に尋ねました。『次のヒョードの村です。』という答を聞いて,こう言いました。『そこにも旅館はありませんが,その地にいる私の母親に電話しましよう。母親のところに滞在しなさい。』このような具合で,2日間の旅行をして3つの村での9日間の証言の結果,190冊の本が配布されました。証者が信仰をもつて出かけ,第一に御国を求めるならば,ヱホバが道を開くという一つの例であります。(1955年度のヱホバの証者の年鑑より)