教会はこの世と妥協する
初期のクリスチャンたちが,昔の異教の世と妥協したことは一度もありません。しかしコンスタンチンの時以来,自称クリスチャンたちは,異教の行をすぐに採用して認めてしまい,その妥協から多くの益を得ようとします。ヘンリー・ドアイト・セヂウイックが,『神士讃賞』という本の中で,次のように書いているのも,無理からぬことです,『現在のキリスト教は,世に打ち克たなかつた。かえつて,この世と妥協してこの世を存続させている。しかし,それには次のような条件づきである。つまり,この世にキリスト教という名をつけさせ,寺院を教会に変え,半神の代りに聖徒たちを置き,異教の上衣の上に僧服を着させるというのである。』