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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1956
塔56 3/15 104–117ページ

日本に於ける伝道

(1956年ヱホバの証者の年鑑からの報告)

人口 86,000,000

伝道者の最高数 1949年: 12名 1955年: 525名

日本にいる小数のヱホバの証者は,幾千万という日本人に伝道するため,まだまだ多くの働きをしなければなりません。今日の日本は,国家的な自負をいくらか取り戻しています。日本は,いまや独立してほとんど自立自存することができます。それに,今までの年月の中に,人々は多くの事柄を考えてきました。そして,多数の人々は真理に関心を持ち,真理について,真面目に考慮しています。神の奉仕者たちがそのような人々のところに行つて,伝道をするとき,人々は考え方を変えます。古い仏教の信仰と先祖崇拝を止めることは,仲々むづかしく,たいへんな試錬をうけます。しかし,自分の立場をかたく保つ日本人兄弟の決意を見て,ヱホバの証者は喜び,そしていよいよ熱心になります。支部の僕の報告は,日本に関するものですが,それはみなよろこびの知らせです。

秋になると,彼岸が来ます。彼岸は,先祖を崇拝して,先祖の墓参りをする特別な週です。『熱心な』仏教徒も,『不熱心な』仏教徒も,みなこの先祖供養をいたします。しかし,一人の新しい伝道者は,この時に家の中のすべての偶像を集め,みな燃してしまおうと思いました。でも,はたして家族の激怒に堪えるだけの勇気があるでしょうか? 丁度その時,郵便配達人が,新しい『ものみの塔』を配達しました。開けてみると,『先祖崇拝 ― 無益なもの』という記事が目につきました。天におられる御父からの,なんと時機に適つた励ましなのでしよう! 全く,『正しい時の食物』でした!

新しく興味を感じた人は,支部に次のような手紙を送つてきました。『ヱホバの証者によつて,ものみの塔の真価を知つた事を何よりも嬉しく存じます。特別開拓者の所を訪問して,みな様がカソリツク,プロテスタントのいづれにも属さない所の聖書だけを最も根本にしている事を知りまして,これこそ私が心から求めていたことだと喜びを押えることができませんでした。私はある聖書学院を了え,伝道師をしておりましたが,教会はほとんど聖書を根本にしているとは申し乍ら,すべて派別の教理等多くありまして私を苦しめました。私はあまりの苦しさに,去年職を転じました。聖書のみを最も根本にしている皆様を知つた嬉しさの余り,突然お便り致しまして失礼いたしました。』

最近の大会で浸礼をうけた人の中に,70歳以上の兄弟がいます。その一人の兄弟は,1939年のマヂソン・スクエアー・ガーデンで行われたルサフォード兄弟の講演を聞いています。また,10歳から12歳ぐらいの若い伝道者も数多く浸礼をうけました。年は若くても,この伝道者たちは聖書を引用しつつ何の準備をしなくても献身についての自分の考えを日本語で説明することができます。そのような若い伝道者と話をしたり,その説明を聞いたりするとき,本当によろこびを感じます。年の若い人たちは,真理の深い事柄をたしかに納得して,理解することができます。7歳の子供は,神権宣教学校に出席し,また母親といつしよに家庭聖書研究にもお供をいたします。聖書研究をしている最中に契約の箱についての質問が出ました。母親が説明しているあいだ,その子は鉛筆で紙の上に絵を書きました。まあ,どうでしよう! その絵はケルビムまでついている立派な契約の箱でした。もつと年下の子供たちの中に,4歳と2歳半の子供たち二人は定期的に集会へ出席しています。家で仲たがいをした後に,片方の子供は,『喧嘩してはいけなかつたのよ,サタンが,新しい世に入れさせまいとして,あたいたちの中に入つてきたのよ』と云つてあやまりました。紙芝居屋がやつてくると,この二人は『ねえ,紙芝居屋さんにお金を上げないで,日曜日に寄附箱の中に入れましよう。』と云いました。金額は,とるに足らないものであるにせよ,ヱホバはこの子供の『寄附』を必らずや祝福するでしょう。

日本の若い伝道者たちの多くは,家庭の大反対に打ち克つてきました。ある伝道者は,『伝道も,聖書研究も,集会も止めなさい。仏教信者と結婚して,主婦になり,子供を育てなさい。』と,一家を切り回しているおばあさんから云われました。でも,妥協ということはありません! 夜遅く,その姉妹は身の廻り品だけを持たされて,家から追い出されました。しかし,いまでは,友人の家に住み,5ヶ月も開拓者をして来て,會つてない程の幸福感を味つています。自宅で自活するために洋裁しながら開拓者をしていた別の姉妹は,伝道を止めるか,家を出るか,どつちかにしなさい,と両親に云われました。それでその姉妹は,自分の家を出て,別の伝道者の家の間借りをし,今までよりもずつと万事が具合良く行くようになりました。今度は,その弟が研究を始めました。弟も,家から出なさいと云われました。ところが,これで挫けるどころか,信仰は強くなり,今ではバプテスマをうけた伝道者です。

日本の特別開拓者は,新しい都市を開拓してすばらしい結果を収めています。4人の子供を抱えているつんぼの一未亡人は,自宅で内職をしながら貧しい生活をしていました。正しい生活をしたいと思い,教会に行きましたが,なにしろつんぼであるため,何も分らずそれに誰も教えてくれなかつたのです。家から家に伝道していた特別開拓者は,その未亡人のところで冊子を1冊配布しました。それから聖書研究が始まりました。非常に貧亡でしたが,その未亡人は毎週寄附をしては,冊子や,本や,雑誌を求めたのです。その熱心に動かされて,特別開拓者は聖書の贈物をあげました。感謝の手紙を未亡人から受けとつた開拓者は,ひどく感激してしまいました。というのは,その未亡人が聖書研究を始めてからは朝食を食べず,その朝食分のお金を聖書文書にあてがつたということが分つたからです。朝食を食べなくても,前よりも元気に仕事をすることができ,研究の続けられるのを楽しみにしています。霊的な食物を得ようとするその熱心は,かならずやヱホバをよろこばせるにちがいありません。

ふたりの宣教者は,両側がちつぽけな商店でぎつしり立ちつめられている狭いゴミゴミした街路を伝道していました。一番奥のところから始めて,だんだん入り口の方に戻つてきました。毎日,たくさんの予約が取れて,この一つの街路だけで約40の予約が得られました。一番最後のマーケットのところは,いつも忙しそうだつたので,つい伝道せず,後日することにしました。ついに,宣教者が店の中に行くと,主婦はいそいそと宣教者を招じ入れ,2階にいる主人に下りて来るよう呼びました。『毎日,あなたの通られるお姿をお見かけしていて,いつたい何時手前のところにいらつしやるか,と思つていました。』と主人は云いました。そして,すぐに予約をし,研究の取極めもして,次の日曜日から『ものみの塔』の研究に出席しました。

宣教者のすすめ,『お店にも必らず伝道せよ。』

[117ページの囲み記事]

ヱホバは統べおさめ給う,全地は楽しみ多くの島々は喜ぶべし。ヱホバよ汝は全地の上にましまして至高く,汝もろもろの神の上にましまして至貴とし。―詩篇 97:1,9。

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