聖書に通じている少年
相互に関連している聖書の聖句を正しく用いることは,ある聖書の主題に光をなげかける助けとなります。ケンタッキー州(アメリカ)にある,ある学校の8年生の教室では,毎朝一人の生徒が,聖書を朗読するか,聖書の話をすることになつています。この割当ては前の日に行われるのです。がある時先生は,この割当てをするのを忘れたようでした。そこで先生は,ヱホバの証者のひとりであるジェームスに,即に席話をするよう頼みました。ジェームスは,神の御名ヱホバについて巧みに話しました。『君は伝道師になるべきだよ!』とひとりの同級生が叫びました。『どうして僕たちは教会で神の御名を聞かないのだろう』と,もうひとりが尋ねました。また他の者は『神はなぜ御名を持つていられるのだろう』と質問しました。先生の注解は次のようでした。『聖句をつなぎ合せられる生徒がいるということは喜しいことです。私は,いままでこれらの聖句をよく知つていましたが,結びつけることがどうしてもできませんでした。』それから間もジェームスは,7つの聖書の話をしました。毎週1回7週間つづけて行つたのです。でもまだ話すことになつています。彼の話した主題は,『誰が地上に苦しみをまねいているか』,『新しい天と新しい地』,『ある人々は,地上で永遠に生存する』,『14万4000人は天に行く』などでした。かなりの数の生徒たちが,ジェームスの示した証明の聖句を調べた後,『聖書に書かれている通りだ』と,認めざるを得ませんでした。