子供はその忠実を守る ― トルコ
この経験は,子供たちが両親を励まして真理にかたく立たせ,真理の中に進歩させることを示します。ひとりの婦人は,3年前真理をうけいれました。家庭聖書研究が始まり,6ヵ月後には彼女は献身を象徴しました。彼女の夫がこのことを知ると,たいへん怒つて,妻や子供たちが集会に行くことを許可しませんでした。そのようなことをするならば,神の前に大きな責任を負わねばならないと巧みに示されましたが,彼は言うことを聞きませんでした。姉妹はしばらくのあいだつづけましたが,夫の脅迫が増すにつれて断念し,真理に従うのを止めました。この姉妹には2人の子供たちがいて,ひとりは8歳,もう一人は5歳でした。上の子は聖書研究や集会で聞いた真理をしつかり心の上にきざみつけていました。それですから,父親が教会に連れて行こうとすると,この子供ははつきりことわつて,『僕は兄弟たちのいるヱホバの証者の集会に行きたい』と言いました。どんなことをしても,彼の気持を変えさせて,その忠実を破らせることはできませんでした。この子の態度は,母親を励まし,自分の息子から忠実とは何かを学びました。父親がどんなにおどしても子供はあきらめず,ついにこの子供のつよい忠実の前に父視の方がかぶとを脱ぎました。
いまから約1ヵ月前にひとりの姉妹はその家の外を歩いていました。子供が彼女を見ると,すぐに走り出て,『なぜ僕のことを捨ててしまつたの。なぜ集会に連れて行つてくれないの。僕はいつも行きたい。』母親はそれを見て,集会に行かなくなつてからの一部始終を深い感動をこめて告げました。いまでは,この子供は母親といつしよに定期的に集会に出席し,父親はもう反対しません。―1960年のヱホバの証者の年鑑(英文)より。