ベルギー領コンゴにおける御国伝道
ベルギー領コンゴにおける御国伝道も,昨年中すばらしい発展をみました。この国では,多くのごたごたがあり,伝道のわざは禁止令のもとで行なわれたにもかわらず,兄弟たちは御国会館でいつもの集会を開くことができました。首府レオポルドビルで行なわれた記念式の時には,おどろくべきことが起きました。同市内の六つの分会が,日曜日の公開講演に一緒に集まるようとり決めたところ,1417人が出席するという盛況でした。
ある若いヱホバの証者は,真理のために非常に熱心です。学校で休みの時間に級友を集めては御国の話をしました。ある生徒は反対して彼を「預言者」と呼んで嘲笑しました。ひとりの生徒が,この若い証者のことを教師に告げました。その教師は,「エホバの証者」という表現を聞いて驚き,それが何を意味するか,またエホバとは,だれか知りたいと思いました。その若い兄弟は,喜んでその機会を利用し,さらに証言を行ないました。すつかり感動した教師は,もうひとりの教師を呼んでその話を聞かせました。そしてあとになつて他の教師に,この生徒こそ彼のクラスで行儀で最高点を採つた唯一の生徒だと話しました。なお同教師はその証者に,家で読めるような本をもつてきてもらいたいと頼みました。―1960年度のエホバの証者の年鑑(英文)より。