ベネズエラのエホバの証者
ベネズエラでも神の御心が行なわれていて,多くの人々が最愛の御子,イエス・キリストに信仰を働かせ,キリストを通してくる永遠の生命と,宇宙の最高支配者に永遠にわたる真の崇拝をささげるという栄光ある特権を得るよう励んでいます。
ひとりの宣教者は次のような経験を述べています,「新しい区域にある丘の上で働いていた時,最後の道の最後の家で,ひとりの婦人に本を配布しました。再び訪問した時,その婦人はたいして興味はもっていませんでしたが,親しげに,話をよく聞いてくれました。数回訪問してから,聖書研究が始められました。最初のうち,その婦人は勉強に対してあまり真剣でなく時にはほかの事にわずらわされて勉強しない時もありました。しかし,本を半分ぐらいすませた時,彼女は,これが大切なもの,ほかの事と異なるもの ― つまり真理であるということを認め始めました。御国会館まで行くには,長い道のりを歩かねばならなかったのですが,定期的にものみの塔の研究会にも出席しはじめました。毎週彼女の家の近辺で家から家の奉仕を一緒にしました。まもなく他の家族も勉強しはじめ,興味が増し加わるにつれ,隣人や親類の人にも話したので,それらの人も勉強に加わり,今までに9軒の違った家で,26人の人が勉強しています。そのうちの8人は伝道者で,ほかの7人も,まだわずかな期間しか勉強していませんが,私たちと一緒に奉仕に出かけました。彼らは伝道のわざをぜひしたいと考えているので,その仕方を学ぶため私たちについてきたいと思っています。最初に勉強を始めた婦人は,反対していたその夫と息子が勉強するようになり,定期的にものみの塔の研究会に出席しだしたので喜んでいます。今では娘さんも伝道者です。来月,この婦人の家は,丘の群れの奉仕中心地になります。群れの多くの人は,次の大会で洗礼を受けるのを待ち望んでいます。―1961年のエホバの証者の年鑑より