真理を認めた牧師
協会は,孤立した区域を伝道するように兄弟たちを励ましました。ある開拓者夫妻は,休暇を利用して,彼らの任命されている孤立した区域からいくらか離れたところにある小さな村に伝道に行きました。ちょうど使徒パウロがしたように,市場で伝道した時,興味をもった人に会いました。特にある男の人は,開拓者の兄弟に,「あなたはどの宗教のかたですか」と尋ねました。「宗派に関係のないキリスト教です」と兄弟は答え,さらに多くの真理について話しました。ほんとうに新しい世が来るという考えに興味をそそられたその男の人は,「あなたがたのようなかたははじめてですが,どんな宗教をお持ちなのですか」ともう一度用心深く尋ねました。兄弟は率直に,「私たちはエホバの証者です」と答えました。彼は驚きました。そして怒った顔して兄弟を見ながら言いました,「でもそんなはずはありませんよ! エホバの証者は聖霊を信じないですからね。キリスト・イエスはただの人で,神ではないと彼らは信じています。それから地獄の存在は信じていません」。彼は,エホバの証者に反対の福音派が出している小冊子のほとんど全部の点を取りあげて,ながながと話しました。1時間ほど聖書を調べたのちその人は,聖書の真理と,宗教の教える偽りとの間の相違に驚きました。そしてついにこう言いました,「日曜日に私たちの教会に来て講演をして下さいませんか」。兄弟は答えました,「でもさっきまであなたが信じていたのと同じ偽りを信じているあなたの牧師さんが,それを許すと思いますか」。そのことなら牧師はもう信じていません。私がその牧師ですから」。集会が取決められて,ペンテコスト派の信者のグループに講演が行なわれました。兄弟は全部の人に小冊子を無料であげました。それから書籍を紹介して,いつもの値で出席者に配布しました。牧師は,自分のために数冊を求めて教会員を正しく導きました。彼にとって,それは恐らく初めてのことだったでしょう。―1962年のエホバの証者の年鑑より(ペルー)