集会の出席をはげます新奇な方法
― アメリカ領サモアで
いまから約3年前,ひとりの宣教者は興味を持った婦人と研究を始めました。最初,この婦人は良く進歩しましたが,家庭の事情で研究を中止しました。後日,宣教者が訪問して,研究がふたたび始まりました。彼女は良い進歩を示し,程なくして宣教者の姉妹といっしょに奉仕に出かけるようになりました。しかし,彼女とその家族は研究によってだんだん知識も深まり,奉仕に出かけるほどになりましたが,集会に出席しようとしませんでした。どうしたらよいでしょうか。この問題を克服するために新奇な方法が用いられました。それは神権宣教学校の復習用紙を使用することでした。この用紙をその家族に見せて,会衆の宣教学校で行なわれる復習方法を説明しました。家族の人は興味を示したので,復習用紙の質問に答えを書いてみてはどうかとすすめてみました。家族はためしに答えを書くことにしました,1枚の復習用紙に二人かそれ以上の人が答案を書きましたが,答えを書くための時間が終わってみると,正解はほとんどありませんでした。しかし,その家族は気おちせず,次の復習のときにまた復習用紙を持ってきてもらいたいと言いました。またやってみましたが,結果は同じでした。それで,集会の価値が説明されました。そして,復習の行なわれる以前の4週間に集会でその答えを研究するということも説明されました。この家族はさらに2,3回やってみましたが,やっぱり集会に行って正解を得る援助を受けねばならぬということを強く認識しました。間もなくしてその家族は定期的に集会に出席するようになりました。いまではその家族は筆記による復習を大よろこびでして,良い成績をおさめています。進歩も目ざましいものです。その両親は最近の巡回大会で洗礼を受けました。―1962年の「エホバの証者の年鑑」(英文)より。