孤立した善意者をたずねる
◇ アマゾン流域のアマパ地方の一夫婦は,病気治療のためベレムの町に出て来,その際に開拓者の一姉妹に会いました。世の終り,新しい世など多くの新しい事を学び二人は非常に喜び,雑誌も予約し,集会にも何度か出席しました。二人はジャングルに帰るにあたり,だれかがたずねてくれればと頼みました。その後巡回の僕と宣教者二人は158キロの道のりをトラックで,その後はモーターボートで8時間もアマゾンの支流をさかのぼり,孤立した善意者をたずねました。翌日にはカヌーに乗って近所の家々をたずね,夕方の集会には15人が参加しました。一人の学校の先生は生徒に特別のお客さんの事について各自の両親に話し,次の日の集会に連れて来るようにと話しました。翌朝には河の上や下の方から多くのカヌーが集まって来ました。その日一日学校の授業は行なわれませんでした。51人の人々が出席し,聖書の話を熱心に聞き,その後,3時間にわたって数々の質問をしました。一同はそれまでに聖書からそれほど良い話を聞いた事がありませんでした。聞いた人たちはみなどうかまた来てくれるようにと願っていました。その後再びモーターボートで4時間ほどさかのぼり,以前に真理を聞いた事のある別の家族を訪問しました。この訪問はジャングルに住む人々にとって快い驚きともなりました。午後の2時から11時まで質問は次から次へと続き,翌朝早くからまた質問が始まりました。出席して,霊的なかわきをいやした人は15人もありました。午前10時までには27人が集まり,公開講演が行なわれました。その多くは夕方まで立ち去らず,夜の11時に終わった講演と聖書研究には27人が参加しました。聞くにつかれるとか,興味がうすれるなどという事は少しもありませんでした。一同はエホバの証者がその地に滞在し,彼らと聖書研究をするように励ましました。真理を求める彼らの声がみたされる様子を見るのは実に心強く,はるばる奥地までたずねて来た事の価値がありました。―エホバの証者の年鑑から