熱意は問題をなくす
◆ 月10時間の目標を達成するためにどんな計画を立てていますか。夫は不信者で,その上3人も4人もの子供がいるため,目標達成は中々むずかしいと言われるかたがありますか。マラヤの地域大会でパプテスマを受けたある姉妹の経験は多くの方の参考になるでしょう。彼女には不信者の夫と4人の子供がありますが,御国会館で開かれる週3回の集会を欠いた事がなく,努力して,月々12時間の奉仕もしています。「なるほど,でもそれほどめずらしい事ではない。そのような姉妹ならたくさんいるし,もっと良くやっている人もある。でも,私の問題はもっと大きい」,と言われる方があるかも知れません。
しかし,この姉妹には普通の人にない大きな障害があるのです。彼女は完全なめくらであり,御国会館の行きかえりにも,野外奉仕にも,だれかに手をひいてもらわねばならないのです。教会の信徒としてすごした彼女は,長年の間霊的な暗やみの中にとじこめられていました。教会の人で彼女の聖書研究を助けた者は一人もありませんでした。しかし,彼女がエホバの証者と勉強していることを知った時,牧師は聖書を読んであげる,自分と一緒に聖書研究をしようなどと申し出,エホバの証者との勉強を中断させようとしてさまざまの努力をしました。しかし,ひとたび真理に接した彼女をひきもどすことはできませんでした。普通では克服できぬほどの障害をかかえた彼女が,エホバの御心を行なうことのために,それほどの熱意を抱くようになったのはなぜですか。イザヤ書 35章にある,「そのときめしひの目はひらけ」とのエホバの約束の言葉の意味を深く考えたからです。彼女の強い願いは美しい自然を見るということはもちろん,さらに,彼女のかわいい4人の子供たちを自分の目で見る事です。―1963年エホバの証者の年鑑から