読者よりの質問
● 蛇は,創世記 3章14節にある神ののろいの結果,歩行手段としての足を失ったのですか。
創世記 3章14節は次の通りです。「主なる(エホバ=文語)神はヘビに言われた。『おまえは,この事をしたので,すべての家畜,野のすべての獣のうち,最ものろわれる。おまえは腹で這いあるき,一生ちりを食べるであろう』」。聖書の中で,蛇が,かつては腹ばって歩行しなかったことを示しているのはここだけです。
もとより,ここで述べられていることは,蛇を代弁者として用いた,見えざる霊者を主要な対象としており,その霊者がいやしめられることを予告するものでした。しかし,サタンとなった悪しき霊者に対するこの刑罰の象徴的な執行のためには,サタンをあらわすものとなった蛇に及ぶ文字通りの成就がそれ以後,なければなりません。それゆえ,神ののろいを受ける以前の蛇は足を持ち,その足が蛇のからだを支えていたと結論するのが妥当です。蛇を創造した神には,蛇のからだの構造を変えて足をとり,腹ばいで進ませることも可能です。