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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1964
塔64 8/1 476–478ページ

聖霊に満たされて大胆に神の言を語る

― 1964年度エホバの証者の年鑑から

ポルトガル

最高伝道者数: 1,798

人口: 9,470,000

比率: 5,267人に1人

エホバの証者に対するポルトガル政府の弾圧は強くなりました。協会の出版物が発行禁止処分を受け,その後に警察の威嚇と逮捕が続きました。これによって,兄弟たちのエホバ神に奉仕しようという気持は弱くなりましたか。伝道者の数が29パーセントも増加したことがその答です。兄弟たちはみ言の伝道を続けました。その勇敢な態度は,ダビデの次の言葉を思い出させます。「われ神によりたのみたればおそるることあらじ人はわれに何をなしえんや」。―詩 56:11,文語。

昨奉仕年度中,ポルトガルで大会を開催することはできませんでしたが,かなりの数の兄弟が,イタリア,ミラノで開かれた「永遠の福音」大会に出席できました。この大会は強い励みとなり,出席した人々はたくさんの良い知らせをポルトガルに持ちかえりました。次にポルトガル,アンゴラ,アゾレス諸島,ヴェルデ岬諸島,マデイラ諸島,セント・トーマス島の報告を載せましょう。

新聞には私たちを扱った記事がたくさん出ましたが,「明日は日曜日」と題して,カトリック牧師が司会する一連のテレビ番組もありました。その番組の中では,私たちを攻撃するプロテスタントの出版物をも利用して,「ポルトガルのみならず世界の各地で人気を得ているこの宗派の」教義を破壊することが目論まれていました。司会するカトリック牧師の聖書知識が非常に貧弱なため,その論議は単調に帰し,週をかさねるごとに,エホバの証者が特異な存在であり,自分の宗教を実践していることが明らかになりました。番組の反響が大きく,多くの投書が寄せられるので,担当牧師のほうがむしろ驚き,同じ題の番組を一つふやしたほどです。寄せられた手紙の一つは,ポルトガル福音メソジスト教会会長からのものでした。その手紙は,エホバの証者の活動阻止を目的とするカトリック牧師の努力を称賛していますが,同時に,エホバの証者が「各自の信念を宣伝することのために示す献身と忍耐」を認めねばならぬとも述べています。手紙の1節はさらに次のように述べていました。「私は,天気の良い日にも悪い日にも,エホバの証者が文書を頒布しつつ歩くすがたをヨーロッパ全域で見た。多くの場合,大都市においては,彼らの存在だけが,その都市における宗教活動の唯一の表われとさえ思われた。イエス・キリストを主なる救い主と認める者のすべてが,エホバの証者と同じほどの献身を見せ,同じほどに働くなら,どんなに良いだろう」。

私たちの教義を破壊するだけでは足りないと感じた牧師は,エホバの証者は扇動的であると言い始めました。その意図は,一般の人々がエホバの証者の話を聞かぬようにすることでした。しかし,実際の効果はどうでしたか。家から家に働く兄弟たちがすぐに感じたのは,エホバの証者に関心をもつ人がふえたということです。以前には少しも注意を払わなかったのに,今度はエホバの証者を家の中に招き入れ,いろいろ質問する人さえたくさんありました。次にあげるのはそうした経験の一つです。

二人の姉妹が戸口から戸口に伝道していましたが,ある家の婦人は,少しも関心がないからといって断わりました。しかし,閉まる戸をさえぎってその主人があらわれ,二人を中に呼び人れました。「あなたがたは,エホバの証者ですか」,と主人は聞きました。「あなたがたのことについてずい分テレビで話を聞きました。少したずねたいことがあるのですが」。彼は,テレビの牧師がエホバの証者を羊を盗む狼と呼んだことから始め,色々とエホバの証者に対する非難の言葉を上げたのち,警察を呼ぶと言いました。姉妹たちは静かに主人の話を聞き,そののち一人が言いました。「攻撃するのは狼ですか羊ですか」。攻撃するのはいつも狼だと主人が認めたとき,姉妹はさらに言いました。「では,このテレビ番組の場合だれがだれを攻撃していますか。狼が羊に攻撃されているのですか」。こうして姉妹たちは主人の質問に答える機会をつかみ,帰りぎわには再訪問の約束をしました。同じ週の後日,この主人は友人と一緒に,エホバの証者を扱ったテレビ番組を見ていましたが,その友人が,牧師の話す言葉に感情を害するのに気付きました。理由をたずねたところ,その友人はエホバの証者と研究していることが分かりました。以前にそのことについて少しも聞いていませんでしたので,主人は驚きましたが,このときから自分も研究してみようと考えました。姉妹が翌週に再訪問したとき,この主人は,聖書をもっと学ぶため,自分も研究できるだろうかと言って,二人を驚かせました。

兄弟たちの逮捕に続いて,すでに裁判が一つ開かれ,今後数ヵ月のうちに,さらにいくつか開かれる予定です。不法集会を開いたというかどで二人の兄弟がそれぞれ自宅で逮捕され,3日間留置されたのが係争中の事件です。釈放数週間後に二人は出廷を求められました。裁判当日には,裁判の結果を見るため,判事も驚くほど多数の傍聴人が集まりました。ポルトガルにおいて,この種類の裁判はほんの数分で終るのが常ですが,判事はこの事件に深い関心を示し,開廷は3時間に及びました。裁判中,判事は「ものみの塔」誌を引用して,いくつか聖書の質問をたずね,3人の兄弟がすぐれた証言をしました。結果として,言いわたされた判決は,「無罪」です。これは,エホバの民と真の崇拝の勝利です。

アンゴラ

最高伝道者数: 58

人口: 4,832,677

比率: 83,322に1人

協会は,過去数年にわたり,アンゴラ奥地の一小村から,多数の予約を得ていました。これらの予約は期限切れになっても再約されませんでした。奥地をたずねて,予約者一人一人をたずねることはできませんでしたので,協会は予約者の一人に直接手紙を送り,再約を勧めました。すぐに届いた返事の手紙は,8つの再約と協会の新しい出版物すべてを求めていました。その手紙の一部は次の通りです。

「私たち7人は,『ものみの塔』誌のすすめに従って,浸礼を受けることと野外奉仕に参加することを望んでいますが,その方法がわかりません。助けていただけますか」。援助を求める彼らの願いはこたえられ,現在その村では,7人の人が定期的な伝道者として奉仕しています。

アンゴラでは新教教会の活動も盛んであり,エホバの証者の進歩を妨げようと絶えず努力しているようです。エホバの証者と聖書を学んでいた二つの家族は,エホバの証者は「悪魔的な宗派」であるから,新教牧師に勉強のことを話すべきだとある人から言われました。その家族は同意しましたが,エホバの証者の一人を伴ってゆくことにしました。この話し合いで主な話題となったのは,三位一体説で,数時間の話し合いののち,「牧師」はなにも反論できなくなりました。今この二つの家族はエホバの証者になっています。

アゾレス諸島

最高伝道者数: 90

人口: 348,000

比率: 3,867人に1人

この小さな島々での仕事を妨げるものがいくつかあります。一つは善意者のところまでゆく交通が不便なことです。島には道路がなく,船が数週間も島に寄らぬことがあります。この諸島の支配的な宗数である,カトリック教会の強い反対も妨げの一つです。次にのせるのは特別開拓者の経験ですが,島の様子をよく物語っています。

「家から家の伝道のおり,私の話を熱心に聞く老婦人に会いました。この婦人は私たちに警戒するようにと近所の人に言われたことがあるそうですが,むしろそれ以来,エホバの証者について知りたいという気持が強くなりました。婦人は,息子が聖書を持っています,と言って,彼を研究に招きいれました。その後まもなく,この謙遜な老婦人は近所の人からいやがらせを受けるようになり,息子は仕事の上役から,エホバの証者との勉強を止めないなら,仕事させないと言われました。息子は勉強を続けることを選び,二人は良く進歩しています」。

別の島に住む一姉妹は,よく伝道することで知られていますが,交通機関のない土地で,家から家に何時間も歩くことをいといません。最近,協会の出版物が発行禁止処分を受けたとき,この姉妹は,いずれ自分のところにも警察から人がたずねて来るだろうと考え,自分が先に警察に行って説明することにしました。姉妹は警察に行き,新しい布告のことを聞いたけれども,自分たちの仕事について少し説明したいと言いました。彼女は家から家の伝道の様子を実際にやって見せ,8分の聖書の話をし,いくらかの書物を配布しました。警官たちは熱心に聞き,姉妹の率直な態度に驚き,これが人間の仕事ではなく,神の仕事であることを認めました。姉妹の誠実な態度により,この島ではほとんど問題が起きず,兄弟たちは,活発に宣教の仕事を続けています。

ヴェルデ岬諸島

最高伝道者数: 7

人口: 180,000

比率: 25,714人に1人

ヴェルデ岬諸島においても,他のポルトガル領土におけると同じく,エホバの証者の出版物は禁止され,政府は神の民に弾圧的な態度をとっています。それゆえ,この島に住んでいた外国人二人が,理由もなく,島外退去を命ぜられても,それほど意外の感じはありませんでした。これら二人の兄弟は伝道の仕事に熱心であり,諸島の各地に聖書研究グループを組織し,二人の善意者を献身にまで導いていました。二人の兄弟が退去を命ぜられたことは島の人々に伝わり,証言の良い機会となっています。

この諸島では,カトリック教会と,いくつかの新教教会も活動しており,人々がエホバの証者と勉強するのを妨げるため,さまざまな手段を用いています。島民に命の水を与えるかわりに,教会は物質面の支持に力を入れています。だれかエホバの証者と聖書を学んでいる者が見つかると,教会はその者を経済面で圧迫します。しかし,正しい心を持つ人々は,神のみ心を行なうとの決意をかえません。

伝道する者には逮捕の危険があり,一人の兄弟は警察に連行され,聴問を受けました。これは良い証言の機会となり,この兄弟に対してなされた訴えが偽りであることが明らかにされました。こうした経験は兄弟を落胆させるよりも,むしろ,いよいよ熱意と決意をあらためる機会となっています。

セント・トーマス島

最高伝道者数: 10

人口: 66,000

比率: 6,600人に1人

アフリカ西海岸沖のセント・トーマス島の兄弟たちには,世界の兄弟たちに接する機会があまりありませんが,支部事務所に送られる手紙によって判断すると,この島の10人の伝道者たちは,霊的な健康を立派に保ち,研究のために定期的に集まり,より組織的に宣教を遂行するために努力しています。職場の主人たちから加えられる圧迫にもかかわらず,宣教が拡大していることにも示される通り,この島の兄弟たちはエホバ神とエホバの組織から受ける援助に感謝しています。

コーヒー園以外はすべてジャングルで,島民はみんな農園付属の建物に住んでいます。集会も奉仕も一つの付属建物から他の付属建物に行くだけですが,仕事はつづけられています。

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