霊的な食卓へ行きましょう
◆ 集会にいつも出席することは霊的な円熟のしるしです。フィンランドの一姉妹は集会場所から6キロ以上も離れたところに住み,4人の小さな子供がありますが,努力してこの問題を克服しています。姉妹の夫は真理を認めず,この面では何の助けもさしのべません。姉妹は自分の自転車を利用しました。この国の法律では,一時に3人以上の子供を自転車で運んではいけないことになっています。それで姉妹は上の二人の子供を道のりの3分の1のところまで運び,あとは歩かせ,自分はひき返して下の二人の子供を御国会館まで運びます。その後再びひき返して歩いてきた2人を迎えます。このためには1時間半の時間がかかりますが,姉妹は集会に出席できることを喜んでいます。
◆ 現代式の運輸機関のない山村地帯に住む兄弟たちが,野外奉仕に参加し,集会に出席するために払う努力は驚くほどです。ビルマの一姉妹は5人の子供を持ち,物質的にも恵まれていませんが,霊的な面ではきわめて熱心です。巡回の僕の訪問の最初の日に,彼女は朝早く家を出て僕を迎えました。姉妹が集会に出席するためには,雨季にはあふれるほど水かさの増す川二つを渡らねばなりません。それでも姉妹は集会に小さな子供を伴い,時には子供を抱き上げ,つまさきだって水の中を進まねばならぬこともあります。帰り道は暗くなることも多いですから,信仰と,エホバに対する強い信頼がないならこれだけの努力はできません。
― 1965年度エホバの証者の年鑑から