よい行いは証言になる
「外部の人に対して知恵をもって歩み続ける」際に,私たちの振舞いはとくに人々の注目の的になります。それ自体が良い証言となって良い便りを伝える機会が開かれる結果になります。ベルギーの一姉妹が働いていた事務所で,同僚の女性たちは昼休みにいろいろな事を話し合うのが習わしでした。同僚の一人は,その姉妹が意見を求められた時など,とても落ち着いていて,他の人のようにいつもはやり言葉を使おうとしない事に気づきました。この女性は姉妹に向って「私もあなたのように応答ができたらと思うわ,だってあなたは他の人たちと違うんですもの」と言い,それに対して姉妹は「聖書を学んだので物の見方が変ってきたのです」と答え,もっと聖書の原則を学ぶようにその婦人を励ましました。昼休みに何回も会話を重ねるうちに,その人は雑誌を求め,また書籍研究に招待されました。彼女はすぐ聖書を勉強したいといい,しばらくして御国会館で伝道活動の発表を聞いた彼女は野外奉仕に参加する事を望みました。しかし彼女と,いま真理に関心を示しているもう一人の同僚はまず自分たちの結婚関係をきちんとすべき事を悟りました。聖書的な見解をよく理解した二人は問題を解決するためすぐ行動に移りました。聖書の原則と一致する自分たちの行いで証言となるように望み,宣教を通じて他の人が真理を学ぶ事を援助できるようになるためいま忙しく聖書を勉強しています。
1965年度エホバの証人の年鑑から