実を結んだ偶然の証言
◆ ルーマニアでのこと,偶然の証言が実を結んだ次のような経験があります。れんが職人であるひとりの伝道者が,ある家族の依頼で家を建てていました。工事中に,家の人はその伝道者に,どのようにしたら地震に耐える家を建てられるか,と何回も尋ねました。聖書によればどの家も破壊されずに残ることのないような大災害が襲うということを説明し,その後,機会あるごとに,建築中の家の持ち主に,どうすれば真の安全が得られるかを話しました。そして,だれでも知識を得,信仰を持ち,エホバというみ名を持つ,唯一の真の神に自分自身をささげねばならないことを教えました。こうして文字どおりの家を建てながらも,同時に象徴的な家の土台をすえ,その上に家を建て続けたのです。後日,その家の持ち主,その妻および娘が,神の新しい秩序に信仰を持つようになり,浸礼を受けました。今,彼らは神のみことばの忠実な伝道者です。
― エホバの証人の1966年度年鑑から