ユダヤ教徒に証言
● 時おり兄弟たちはいろいろな問題が原因で,世間から非難を受けることがありますが,そのような非難がもたらすことになった良い結果を知るのも興味深いことです。奉仕年度中にオーストラリアのある姉妹は血の問題に関して神への忠誠を守って死亡しました。そのニュースは国中に伝わりました。このことに関連した経験が監督から協会へ送られてきました。その地方のラビは監督の名を電話帳でしらべ,エホバの証人が死に至るまでもその立場を守る理由をユダヤ教の婦人会で説明してほしいと電話で依頼してきました。エホバの証人のとる立場に関してユダヤ教徒の婦人たちから同じ質問をされたラビは答えることができなかったのです。この会衆のしもべは招待に応じて補佐とともに出かけました。そしていささか驚いたことに集会所には70人の婦人がいました。監督はユダヤ教の聖書を使って約20分間にわたり血に関するエホバの証人の立場を説明しました。それから質問の時間が設けられましたが,質問の多くはラビ自身から出されました。質問が出つくした時,訪問に対する人々の心からの感謝を示す拍手がひとしきり起こり,兄弟たちが立ち去る時には多くの人が微笑して手を振っていました。兄弟たちはよく準備してこの場にのぞみ,また小冊子も携えてきていました。そしてラビの許可を得て出席者に1冊ずつ手渡しました。このように,非難がその時は不利なものに思えても,それがエホバの聖なる御名に誉れとなる良い結果になることもあります。
― エホバの証人の年鑑より