年老いても奉仕する
● これは,オーストラリアの92才の兄弟の経験です。「私は1923年に奉仕を始め,1929年から開拓奉仕にたずさわり,エホバに奉仕する楽しい年月を送って来ました。今では年老いて思うように働くことができなくなりましたが,でもまだ毎週定期的に奉仕に出かけるだけの力がのこされていることを,大変感謝しています。私はいま,小冊子や招待ビラや雑誌を配布する奉仕に,時を費やしています。先月,私は538冊の雑誌を配布することができました。この雑誌のほとんどは,区域内のにぎやかな商店街で配布しました。エホバに奉仕してエホバから与えられた喜びと祝福を思うと,かつて詩篇記者がのべたと同じように感じます。「なんぢわが敵の前にわがために宴をまうけ,わがこうべに油をそゝぎたまふ,わが杯はあふるゝなり。わが世にあらん限りはかならず恵みといつくしみとがわれにそひきたらん,我はとこしへにエホバの宮にすまん」。(詩 23:5,6)この兄弟の熱心さに励まされた78才の一姉妹は休暇開拓奉仕を申しこみました。彼女はこの兄弟にくらべるなら自分はまだほんの娘のようだと考えたのです。彼女は次のような報告を寄せています。「献身した者として休暇開拓奉仕をしたこの月ほど楽しかったことはありまません。それは生涯の中で最も幸福な時であったと思います」。
これらの経験は,私たちがたとえ年老いてもエホバ神に奉仕して聖なる御名をほめたたえ,終わりまで忠実を保つことができることを示しています。これらのすぐれた手本に私たちも従いましょう。
― エホバの証人の1967年度年鑑から