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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1978
塔78 12/15 14–15ページ

勇気のある女性ヤエル

「美を添えるものは,あなたの行くその道においてあなたのものとはなりません。女の手にエホバはシセラを売られるからです」。(士師 4:9,新)女預言者デボラは,イスラエルの裁き人バラクに向かってこう告げました。バラクはイスラエル人を虐げていたカナン人の王ヤビンの軍に対する戦いを指揮していたのです。(士師 4:2,3)デボラの言葉が成就するには,女性の側に並々ならぬ勇気が求められました。なぜでしょうか。なぜなら,デボラが語ったシセラはヤビンの軍の長であったからです。シセラは,歴戦のつわものとして,戦いに出ては勝利を収め,おびただしい数の戦利品や捕虜を幾度も携え帰りました。(士師 5:28-30)この点を考えると,シセラが女の手中に陥ることなどありえないように思えました。

しかし,これは,女預言者デボラを通して語られたエホバの言葉ですから,成し遂げられずに終わるはずはありませんでした。とはいえ,この特権が与えられた婦人にとって,預言の成就にあずかることは一つの試みであったことでしょう。戦士に立ち向かう大きな勇気を持っていなければならず,神の民を残忍に扱う敵に裁きを下すことの正当性を鋭く認識していることも必要でした。

この試みに首尾よく立ち向かって預言を成就した婦人はイスラエル人ではありませんでした。その人はケニ人ヘベルの妻ヤエルでした。ケニ人とはモーセの義理の兄弟ホバブの子孫です。彼らは,約束の地,アラドの南のユダの荒野に住んでいました。しかし後に,ヘベルは,他のケニ人から離れて北に移り,今日フーレ湖と呼ばれる湖の北西約5㌔のところにあるナフタリのケデシに天幕を張りました。―民数 10:29-32。士師 1:16; 4:11。

バラクがシセラと戦う一万人の兵士を召集したのはナフタリのこのケデシの近くでした。その後,バラクとその軍はタボル山に陣をしきました。これを知ったシセラは,完全武装の軍隊と戦車をキシオン川に集めました。しかし,シセラはどんなに優勢な装備や軍事力も役に立たないということに全く気付いていませんでした。エホバがご自分の民のために戦おうとしておられたからです。明らかにその時,激しい豪雨が降り始め,地面はぬかるみ,キシオン川は怒り狂う激流と化しました。そのため,シセラの軍の装備は全く無力なものになってしまいました。これによって,イスラエルの民は決定的な勝利を収めることができました。シセラは徒歩で逃げ,ケニ人ヘベルが天幕を張っていたケデシに向かいました。ヘベルとヤビン王は交戦状態になかったため,シセラはそこに安全を求めたのです。―士師 4:10-17。

当時の習慣では,男が既婚の婦人の天幕に入ることはありませんでした。しかし,ヘベルの妻ヤエルが喜んでシセラをかくまう意志を表明すると,シセラはためらうことなく彼女の天幕に入り,そこに身を隠しました。苦しい逃走に疲れ果てたシセラは身を横たえ,ヤエルはその上に毛布を掛けます。その後,シセラが飲み水を求めると,ヤエルはミルクを与えました。このミルクはおそらく,洗っていない皮袋の中で揺すって発酵させたものですから,袋の内側にこびりついている酸敗したミルクと混ざり合っていたに違いありません。シセラがミルクを飲んだ後,ヤエルは彼を再び毛布で覆います。(士師 4:18,19; 5:25)それから,シセラはヤエルにこう指示しました。「天幕の入口に立っていてくれ。だれかが来て,『ここに男がいるか』と聞いたら『いない』というのだ」― 士師 4:20,新。

シセラは,ヤエルの厚遇を受けて,安心感を抱いたに違いありません。すぐに,深い眠りに就きました。こうして,この軍の長はヤエルの手の中に身をゆだねてしまったのです。ところで,ヤエルはシセラの側に立って神の民に敵するでしょうか。それとも,彼女はシセラに敵して行動する者となるでしょうか。

ヤエルは,イスラエルと共に行動する機会を逃すことなく,果敢に行動しました。天幕に住んでいた彼女は,天幕の留め針をつちでたたいて地面に打ち込むことに慣れていました。そこで,片手に天幕の留め針を持ち,別の手につちを握りしめて,ヤエルはシセラのそばに忍び寄ります。シセラは横向きになって熟睡しています。頭の骨のいちばん弱い部分をねらって留め針の位置を定め,ヤエルはつちでそれを頭に打ち込みました。後ほど,そこにやって来たバラクに,ヤエルは自分のしたことを見せます。バラクの前にはこめかみを留め針で打ち抜かれたシセラが,息絶えて横たわっていました。勇敢なヤエルは,デボラを通して語られたエホバの言葉の成就にあずかったのです。後に,この勝利を記念する歌が作られた時,デボラとバラクはこう歌いました。「ケニ人ヘベルの妻ヤエルは,女のうち最もほめられる者となる。天幕の中の女のうち最もほめられる者となる」。―士師 4:21,22; 5:24-27,新。

そうです,神の民を虐げた敵に対するその勇気ある行動ゆえに,ヤエルの名は聖書にとどめられたのです。今日,神のしもべである「大群衆」は,こうした肉体的な戦いをするよう求められてはいませんが,エホバの敵に対する霊的な戦いにおいて,クリスチャンである「神のイスラエル」の側に立って積極的に行動する際,同様の勇気の求められることが少なくありません。(エフェソス 6:11-13。ガラテア 6:16)また,エホバに信頼を置き,エホバの是認なさる事柄を支持するのは正しいとの確信を持つならば,忠実な男女は,今日,ヤエルと同じように勇敢であることができるでしょう。

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