その祈りは聞かれた
聖書には「良いたより」を宣明する人々をみ使いが導いたことを示す証拠が載せられています。(使徒 8:26-38。啓示 14:6,7)ですから,エホバの証人が,その宣べ伝える業を助け,成功させてくださるようエホバに祈るのはふさわしいことです。この点に関してトリニダードの一クリスチャン婦人は次のように報告しています。
「冷たい雨の降る朝,私は野外奉仕のために群れの人々に会おうと思って家を出ました。私の気分はその日の天気のようでした。幾らか沈んだ気持ちになっていたのです。……奉仕の友と一緒に伝道に出発したとき,私は心の中で,聖書を研究することに真の関心を抱く人に会わせてほしい,とエホバに祈りました。最初の家の門の所まで来ても,まだ祈っていました。私たちが声を掛けると,若い女性が出て来て,私たちを中へ招き入れてくれました」。
その結果,聖書に関する話し合いが行なわれ,その若い女性はクリスチャンの集会に出席するよう招かれました。その人は集会に出席し,その一方で,前述のエホバの証人がその人のために取り決めた家庭聖書研究の益にもあずかりました。自分の学んだ良い事柄を他の人々にも伝えたいと切に願い,この女性は自分の母親や友人との聖書研究を司会するようになりました。そして霊的に長足の進歩を遂げ,エホバへの献身の象徴としてバプテスマを受けました。
そのエホバの証人は思い出を次のように語っています。「私はあの雨の降る朝,自分がどんな気分だったかをしばしば思い起こしては,聖書を研究することに本当に関心を抱く人に会わせてくださいという私の祈りを聞いてくださったエホバに感謝しています」。
お分かりのように,エホバの証人は他の人々に「良いたより」を分かつ活動を非常に真剣なものとみなし,その業に神の導きと祝福があるように常に祈り求めています。神のみ言葉の真理を学びたいと思われますか。そうであれば,この次エホバの証人がお宅を訪問するとき,そのご希望をためらわずにお話しください。