エホバは忠節な神
最も聖なる方エホバ神は,義を深く愛し,ご自分に仕える者たちに破れることのない愛ある親切を示して,ご自分の敵たちをさえ義と真実のうちに扱われ,信頼性の点で際立っておられます。神については,こう言われています。「全能者なるエホバ神,あなたのみ業は偉大で,驚くべきものです。とこしえの王よ,あなたの道は義にかない,真実です。エホバよ,本当にだれがあなたを恐れないでしょうか,あなたのみ名の栄光をたたえないでしょうか。ただあなただけが忠節な方だからです」。(啓示 15:3,4)義と公正に対するエホバの忠節は,ご自分の民に対する愛と同様に,必要とされる司法上の行動を取るようエホバを促すので,一人のみ使いは感動して,「今おられ,かつておられた方,忠節な方,あなたは義にかなっておられます。このような決定を下されたからです」と述べました。―啓示 16:5。詩編 145:17と比較してください。
エホバはご自分の契約に対して忠節であられます。(申命記 7:9)エホバはご自分の友アブラハムとの契約ゆえに,イスラエル国民に対して何世紀もの間,辛抱強さや憐れみを示されました。(列王第二 13:23)神は預言者エレミヤを通してイスラエルに次のように訴えられました。「『背信のイスラエルよ,帰れ』と,エホバはお告げになる。『わたしはあなた方に怒って顔を向けることはない。わたしは忠節だからである』」。(エレミヤ 3:12)神に忠節な者たちは,神に完全に頼ることができます。ダビデは祈りの中で,神の助けを求めて,「忠節な者には,あなたは忠節をもって行動し,とがのない,力のある者には,とがのない仕方で対処されます」と述べました。(サムエル第二 22:26)ダビデはその民に対する訴えの中で,悪いことから遠ざかり,善いことを行なうよう彼らに求め,「エホバは公正を愛される方であり,その忠節な者たちを捨てられないからである。彼らは定めのない時に至るまで必ず守られる」と述べました。―詩編 37:27,28。
エホバに忠節な者たちは,自分の忠実な歩みのまさに終わりに至るまで,神がそばにいて助けてくださることを期待できます。どんな状況が生じようとも神が自分たちのことを思い出してくださることを知っているので,安心しきって休むことができます。神は彼らの道を守っておられます。(箴言 2:8)また,彼らの命や魂を守っておられます。―詩編 97:10。