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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 2006
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イスラエルと呼ばれる民に言及した聖書以外の史料

エジプトのカイロ博物館には,ファラオ・メルネプタハの収めた数々の勝利を記念する,一つの花崗岩の石碑があります。学者たちの推定によれば,ラムセス2世の13番目の息子に当たるこの王は,西暦前1212年ごろから1202年ごろまで統治しました。それは,古代イスラエルの裁き人たちの時代の後期に当たります。メルネプタハの石碑の最後の2行にはこう記されています。「カナンは強奪され,あらゆる辛酸をなめた。アシュケロンは奪い取られ,ゲゼルは攻略され,ヤノアムは無に帰せしめられた。イスラエルは荒廃し,その胤はもはやいない」。

この文脈の中で「イスラエル」という語は何を意味しているでしょうか。聖刻文字<ヒエログリフ>(エジプトの象形文字)では,単語のつづりに,それがどんな部類の語なのかを示す,決定辞という無音の記号が付されました。「古代イスラエルの興隆」(英語)という出版物はこう説明しています。「四語のうちの三語,つまりアシュケロン,ゲゼル,ヤノアムには,それが都市であることを示す決定辞が付されている。……しかし,イスラエルに付されている決定辞は,民を意味する」。―斜体は本誌。

古代のこの碑文にはどんな意義があるのでしょうか。編集や執筆に携わっているハーシェル・シャンクスは,こう答えています。「メルネプタハの石碑は,イスラエルと呼ばれる民が西暦前1212年当時実在していたこと,またエジプトのファラオがその民について知っていただけでなく,その民を戦いで撃ち破った事実には誇る価値があると考えてもいたことを示している」。中近東考古学の教授ウィリアム・G・デバーも,こう注解しています。「メルネプタハの石碑は次の点を明らかにしている。すなわち,カナンには自らを『イスラエル』と呼び,それゆえにエジプト人からも『イスラエル』と呼ばれる民が実際に存在していた,ということである。そもそもエジプト人が聖書を考慮に入れることなどほとんどないので,自らの宣伝のために『イスラエル』というような特異な民を創作した,とは考えられない」。

聖書中にイスラエルという名称は,族長ヤコブに与えられた名前として初めて出てきます。ヤコブの12人の息子たちの子孫は,「イスラエルの子ら」として知られるようになりました。(創世記 32:22-28,32; 35:9,10)それから年月が経過し,預言者モーセもエジプトのファラオも,それらヤコブの子孫に言及するときには「イスラエル」という語を用いました。(出エジプト記 5:1,2)メルネプタハの石碑は,イスラエルと呼ばれる民に言及したものとしては,知られている史料のうち聖書以外で最も古いものです。

[24ページの図版]

メルネプタハの石碑

右から左に読むこの絵文字の最後の三つ,つまり投げ棒と座っている男性と女性の組み合わせは,イスラエルが異国の民であることを表わしている

[クレジット]

Egyptian National Museum, Cairo, Egypt/Giraudon/The Bridgeman Art Library

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