『偽ることのできない』の本

知恵と理解を得るための手近かな助け

¹ この混乱した苦悩する世界にあって，知恵，それも聖書の知識はなんと人をさわやかにするものでしょう。しかし，箴言 4章7節（新）によれば，「知恵は第一のもの」です。では，知恵とはなんですか。それは望ましい結果を得るために知識を活用することです。たとえば，野外奉仕で知識を活用して，わたしたちの神である創造者を賛美し，命への道を他の人々に示すのはなんという喜びでしょう。しかし，わたしたちが得なければならないのは知恵だけですか。同じ箴言はこう答えます。「そして，あなたが得るものすべてをもって理解を得なさい」。そうです，理解です。つまり，聖書中の数々の貴重な真理すべての相互関係および物事の理由を見分け，分別と洞察力を得る理解です。こうした理解があれば，わたしたちは目的をもって働き，クリスチャンの真の円熟を目ざして進歩できます。また，わたしたちはわたしたちの心全体をもって，わたしたちの魂全体をもって，わたしたちの思い全体をもって神を愛し，神に仕えることができるのです。―マタイ 22:37，新。

² 聖書を学ぶ教科書，「神が偽ることのできない事柄」は，知識と知恵また理解を得る点でなんとすばらしい助けなのでしょう。わたしたちは6月の奉仕でこの本を提供するのにすでに慣れてきましたが，この7月と8月には「偽ることのできない」の本だけを，「見よ！」または「良いたより」の小冊子を添えて200円の寄付で提供します。今，協会にはこの本がたくさん在庫していますので，再び12月にもこの本を用います。ですから，みなさんの野外のわざに備えて，この本をご遠慮なく十分の量注文してください。

³ 6月の奉仕でわかったように，「偽ることのできない」の本には，家の人と話し合うさいに用いられる数多くのすぐれた点があります。多くの人はこの本をわずか200円の寄付で求められることに驚いています。戸口で証言をするさい，最近の聖書の話のどれを用いてもさしつかえありません。また，家の人に本をさっそく紹介して，最初のページにのせられているさし絵とそこに引用されている聖句を用いて話をし，本を提供することもできます。他の紹介のことばとしては，ストライキやデモあるいは物価の値上がりなど，最近の話題に触れ，次いでテモテ後書 3章1，2，16節を用いて，今日の危機の時代が予告されていたこと，また聖書だけがこうした諸問題の解決策を述べていることを説明できます。本と小冊子を配布したなら，必ず再訪問をして，できるならば研究を行なって家の人を助けるよう努力してください。家の人が本と小冊子を求めない場合，2冊の雑誌を50円の寄付で提供できるでしょう。

⁴ 引き続き雑誌の日の活動を強調し，配布したところに翌週再訪問をするようにしましょう。事務所や会社などを見過ごさないでください。伊万里市の開拓者の姉妹は責任者の許可を得て，ある事務所で働いている事務員20人にひとりずつ証言し，2冊の本と20冊の雑誌を配布しました。結果として，その事務所で昼食時の研究が2つ始まり，その1つは後に事務員の家で行なわれるようになり，今ではその家族全員が研究に参加しています。

⁵ わたしたちはまた，聖書研究をしている人々が『知恵を得，理解を得』るよう助ける大きな責任が自分たちに課されていることをも念頭に置かねばなりません。そのため，毎回の訪問にさいして，エホバの組織またその集会や大会について，さらに自分自身また他の人々の得たすばらしい経験などについて多少くつろいで話すよう準備をするのは良いことです。そうすれば，研究生は知識を適用する知恵を認識できるでしょう。また，他の出版物，特に研究中の事柄と関係のある問題を取り上げたものを読んで理解を深めるよう研究生を励ましてください。何にもまして，「神のお名前」地域大会にあなたとともに出席して大会を楽しむよう研究生を励ましてください。こうして，だれかを伴ってこの大会に出席するのはなんと大きな喜びでしょう。

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知恵を得るとともに理解を得なさい