家庭聖書研究を産出的なものにする
1 特別開拓者たちは幾年にもわたって,何百人という多くの新しい伝道者を生み出し,すばらしい奉仕をしてきました。もちろん,このすべては,家庭聖書研究を効果的に司会した結果です。あなたも家庭聖書研究の奉仕において産出的かもしれません。しかし,どのように司会するのですか,と尋ねる方もいるでしょう。
2 ここにしるすいくつかの提案は,1960年12月以来,この奉仕に携わってきたひとりの特別開拓者の姉妹が述べたものです。その姉妹は12年足らずのうちに60人近くの人を奉仕に,そしてそのうち少なくとも31人をバプテスマに導き,そのほかの人も,その姉妹が新しい任命地に移ってからバプテスマを受けました。以下はこの姉妹をインタビューしたときの話の内容で,すべての人にとって興味深いものです。
(1)毎週の家庭聖書研究をどのように教訓的なものにしますか: 「1969年6月号の『王国奉仕』の折り込みを用いて『真理』のおもな点を研究生に理解させます。(真理が研究生にどう影響するかに注目し,行ないや生活に表わすようにさせています)。私はひとりびとりの研究生に対して,前もって十分に準備します。(各研究生の必要としている事柄,どんな励ましが必要か,克服すべき問題は何かなどを考慮します)。組織の話は,26週間の提案通りではなく変化を持たせます。(どの研究生にはどの資料を話すべきかを考え,提案を応用します)」。
(2)人びとを集会に導くのにどういうことをしていますか: 「最初から集会のことを強調します。また毎月の公開講演の主題に注意を払います。そしてとくに研究生の注意をひく講演に招待するように努めます。新しい人に5つの集会すべてを急いで誘うことなく,少しずつ援助します。(出席しやすい集会にまず招待し,定期性を保たせます)」。
(3)人びとがエホバの賛美者になるためどのように援助しますか: 「家族や友人に知らせるよう訓練します。そのためビラや興味深い記事が載せられている雑誌を何冊か渡しておきます。毎回の研究中,奉仕への認識を深めさせたり,励ましたりできる内容に注目します。(昔の預言者やキリストの弟子の行動など,エホバへの奉仕に関するでき事を用いて,奉仕に対する研究生の認識を深めさせます)。『真理』の本の研究が終わるまでに,各研究生が奉仕の重要性や価値,また喜びなどを十分に理解しているように導くための努力を払います」。
3 目的をもって働く伝道者は,上記の3つの段階を経て,エホバを賛美するという貴重な特権をとらえるよう新しい人たちを援助できるでしょう。わたしたちは9月中,そして1年のどの月にも,神のお名前に対する敬意を深めさせるため,関心を持つ人びとの間で誠実な努力を払うことができますように。