1973年 ― エホバの慈しみにあふれた年
1 1973奉仕年度中の顕著なできごとを挙げなさいといわれたなら,あなたは何と答えられますか。わたしたち皆とくに万博会場でバプテスマを受けた1,566人の幸福な人びとにとって,1973年の顕著なできごとの一つとなったのは,大阪で開催された「神の勝利」国際大会です。大会に関する種々の難問題すべてが次々に解決されていったとき,わたしたちは,み使いの導きが働いていたことをしみじみ感じました。だからこそ,万博広場に集まった膨大な数の人びとが丸5日間の霊的な宴を楽しむことができたのです。それは何という宴だったのでしょう。海外からの多数の訪問者はもとより,統治体の5人の成員と,参集した大勢の人びとは,何とすばらしい仕方で互いに励まし合うことができたのでしょう。―ロマ 1:11,12。
2 協会の沼津の新しい印刷工場とベテル・ホームが全面的に運営されるようになったのも,昨奉仕年度中のことでした。わたしたちは協会の会長,ノア兄弟を迎えて,この建物をエホバに捧げる献堂式を挙行する特権にあずかりました。今日では,沼津の印刷工場はますます忙しくなり,最近の運動に皆さんが用いておられる雑誌を毎週約33万冊印刷しており,そのほかにも全日本で用いている何百万枚もの招待ビラを印刷しています。それにしても,どうしてますます忙しくなるのでしょうか。1973奉仕年度の初めには,320の会衆が組織されていましたが,10月にはその数は531にふえ,そのほかに孤立した群れが156もあるのです。
3 また昨奉仕年度中,顕著なものとなったのは,皆さんがエホバ神にささげた奉仕です。下の表は,野外におけるわざの拡大を最もよく説明するものといえるでしょう。どんなことが生じたかを,とにかくご覧になってください!
4 かつて,ペンテコステの日に聖霊が注がれて,弟子たちは「神を賛美し,民のすべてから好意を受け……同時にエホバは,救われてゆく者たちを日ごとに彼らに加えてゆかれ」ましたが,今や当時と同様の状態が見られます。(使行 2:47)わたしたちは今,それら「救われ」る人たちに深い関心を抱いており,それらの人たちが霊性を増し,強い信仰を抱くよう助けたいと考えています。人数が増えるのは喜びですが,わたしたちのより大きな喜びは,多くの人びとがクリスチャンとしての人格を身につけるのを見ることなのです。―コロサイ 3:10-17。